思いがけず、SF作家の高井信さんから、『日本ショートショート出版史~星新一と、その時代~』が届きました。
「下書きというか初稿というか、要するに未完成品」というのが、ご本人の弁です。
商業出版ではなく、すべてご自身の手造り15部のうちの1冊をご恵送賜るという光栄に浴しました。
ルリユールを趣味にしていた私が驚くほどの出来栄えです。
高井さんは以前から、身近な材料で手づくり豆本を作ったり、ジャケットをシリーズ本に似せた「もどき」を作ってみたりと、楽しませてもらっています。
『日本ショートショート出版史~星新一と、その時代~』は編年体で書かれていて、星新一の作家生涯と重なっています。
載っている書影の多さはにびっくりしますが、それがすべてご自身の蔵書というのは……驚異です。
144ページに載っている書影は、すべてカラー。個人オンデマンドのようなパソコンによる少部数印刷だから出来たことで、これを商業出版するときにはオールカラーになるわけですから、かなりコスト高になるでしょうね。
この労作を出版しよう! と名乗りを上げる出版社はいませんか?