川路柳紅の詩集『波』(昭和32年2月5日発行 西東社発行)は限定500部で、そのうち10部は厚手の用紙で印刷され、深沢幸雄さんの銅版画一葉が入っています。両方手に入ったので、前の記事を改訂します。
限定10部本の「表紙」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/29/cc5a9d763c989fb6b2c4fe53f0b2ec48.jpg)
限定10部本の「奥付」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f1/463ad7f1ed3c4c480118a29bd3c6ea1a.jpg)
限定10部本の「目次」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/81/9979b1adcedada7ccea296371bd6c190.jpg)
「装幀及び装置」とあるのは、
「装画」の「画」の旧字体「畫」の誤植のようですね。
限定10部本の銅版画の署名部分。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/11/20ac1c4a31604b9d9af48dd83371f030.jpg)
計算すると限定490部となる本の「表紙」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e1/3264a8cbcd475d92c4fadb559d1d202c.jpg)
60年前の出版ですが、薄い紙に印刷された帯が残っていました。
限定10部本とは、表紙と本文紙がまったく違うのと、「奥付」の色が付いた和紙に「特」と書かれた検印紙のような紙片の貼付がないこと以外は誤植部分を含めて同じです。