最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

HEYNE SCIENCE FICTION JAHRESBAND 1986 / Vingt maisons du zodiaque

2020年09月23日 | 星新一

星新一公式HPの中の「ホシヅル図書館」に、新たに「海外出版」の項目が出来ました。日本人作家の中で、翻訳出版されている国(言語)の数はナンバー1ではないかと言われていますが、その全容は分かっていません。ベルヌ条約に加盟前の出版や、著作権を無視した海賊版もあるので、全容が把握できないのです。この方面に造詣が深かったコレクターが、昨年、突然亡くなられたので、まとめるときは彼に尋ねればいいと思っていたので、途方に暮れています。

このコロナ禍で外出もままならない中、著作権管理をしている星新一氏の二女、星マリナ氏の努力で、各国の国会図書館に当たるところのデータベースや古書店のリスト検索を進めた結果、その一部が次第に明らかになってきました。その成果はすでに9月6日(星新一さんの誕生日)に公開され、その後も更新されています。https://www.hoshishinichi.com/list/list17.html

 

 

外国から古書を買うというのは初めての経験でしたが、ちょっと時間はかかるものの、手に入るのはうれしいものです。

海外出版リストを元にして、星さんの作品が収録されている、入手可能なアンソロジーを2冊、買うことができました。ほかにも手を尽くせば買えそうですが、海外からなので送料もかさむので、あまり手を広げずに我慢しています。

入手した2冊のアンソロジーは以下です。

『ハイネSF年鑑1986』Heyne Science Fiction Jahresband 1986 1986年2月刊 収録作品は「おーい でてこーい」です。

544ページもある、厚いペーパーバック版です。

 

もう1冊は”Vingt maisons du zodiaque” 1976年6月刊 イギリスで開催された第37回ワールドコンにあわせて複数の国で同時に刊行されたMaxim Jakubowski編のアンソロジー(15か国から20編のSF短編が収録)。収録作品は「愛の鍵」です。

 

 

しかし、この海外出版のリストをご覧いただくとお分かりのように、翻訳出版されている数は、許可・無許可にかかわらず、すごい数にのぼります。

とてもじゃないけれど、全部集めるのは、夢のまた夢です。

 

 

 

 

 

 


寄贈本 『真鍋博の世界』

2020年09月15日 | 展覧会

愛媛県美術館で開催される「没後20年 真鍋博2020」展の図録を兼ねた『真鍋博の世界』(2020年9月16日 パイ インターナショナル刊 定価(本体)3600円)を、献本していただきました。

 

星新一氏の作品「ボッコちゃん」の挿絵として描かれた真鍋博さんの作品が、何という雑誌に掲載された時のものかというお尋ねに、たまたま雑誌から掲載部分だけを残してファイルしてあったので、すぐに分かりお知らせしました。それだけのことでしたのに、巻末の謝辞のところに名前を載せていただきました。

 

展覧会の詳細については、ひとつ前の記事をご覧ください。

 

 

 

 

 

 


展覧会のご案内 没後20年 真鍋博2020真鍋博 2020 ~終了しました~

2020年09月03日 | 展覧会

愛媛県美術館で下記の日程で、「没後20年 真鍋博 2020」展が開催されます。 ~会期終了しました~

日程:2020年10月1日(木)~11月29日(日)休館日があるので、愛媛県美術館HPでご確認ください。

開館時間:9時40分~18時(入場は17時30分まで)※初日の開場時間は11時。

 

 

予定イベント:すべて要事前予約。☆以外は10/10(土)10時~予約受付開始。電話・FAX・HP(予約フォーム)。

10/24 14:00~15:30 ☆講演会 みる しる 真鍋博 愛媛県美術館学芸員/五味俊晶

10/25 14:00~15:30 講演会 新鋭画家・真鍋博とグループ「実在者」の仲間たち 蔦谷典子氏/島根県立美術館学芸員

10/31 14:00~15:00 筒井康隆氏スペシャルトーク

11/3 14:00~15:00 真鍋家トークショー

 

星新一作品の挿絵として用いられた真鍋博作品1点の同定をお手伝いしたので、ご案内をいただきました。