最終回文庫で何度か特装本を造りました。
特装本と言っても、印刷から始めるのではなく、市販本を改装したものです。そのうちの1冊を紹介します。
高橋啓介著『珍本古書』は、保育社カラーブックスを元にしています。文庫本ですから、ソフトカバーで角背です。
それをいったん折丁をバラバラにし、綴じ直して丸背、ハードカバーに仕立てました。
左が函、右がハードカバー版。
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左が函の背、右が本の背。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/cd/e68ee37e977df7a8a8996695ba4d7636.jpg)
自筆のタイトルと署名。もともと署名入りで販売されていた本を神保町で購入しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/53/5118d2b062a872aac1efb2a941b22cbd.jpg)
さらにもう1枚の署名紙が入っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/f6/1044541b44b229786851b4da953c6e88.jpg)
その訳は……高橋啓介氏の遊び心で、造るのだったらと署名入りの和紙を12冊分送っていただきました。
1冊に2枚の署名紙が入っています。
通常の奥付の対向ページに貼り付け奥付を。
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拡大すると……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/6f/8bc57fd0eb8cb22387d3dcc4ad2399be.jpg)
12部作成して、1番は高橋氏に贈呈し、最終番号を手元に残しました。
10部は世の中に出て行ったわけですが、一度だけ古書店の目録に出たことがあります。