最終回文庫で何度か特装本を造りました。
特装本と言っても、印刷から始めるのではなく、市販本を改装したものです。そのうちの1冊を紹介します。
高橋啓介著『珍本古書』は、保育社カラーブックスを元にしています。文庫本ですから、ソフトカバーで角背です。
それをいったん折丁をバラバラにし、綴じ直して丸背、ハードカバーに仕立てました。
左が函、右がハードカバー版。
左が函の背、右が本の背。
自筆のタイトルと署名。もともと署名入りで販売されていた本を神保町で購入しました。
さらにもう1枚の署名紙が入っています。
その訳は……高橋啓介氏の遊び心で、造るのだったらと署名入りの和紙を12冊分送っていただきました。
1冊に2枚の署名紙が入っています。
通常の奥付の対向ページに貼り付け奥付を。
拡大すると……
12部作成して、1番は高橋氏に贈呈し、最終番号を手元に残しました。
10部は世の中に出て行ったわけですが、一度だけ古書店の目録に出たことがあります。