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作者は「はじめに」から語りだします。
30歳前後にアメリカで過した時、論理ですべてが決まっていくことが爽快に思えた。
帰国してからも教授会で自分の主張を通し、反対意見には厳しい批判を加え、改革を声高に唱えているうちに会議で浮いていった。
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次第に論理を疑い、「情緒」と「形」の意義を考えるようになった。
40代ではイギリスに暮らすと、団体では慣習や伝統が、個人では誠実さやユーモアが尊重されていることに気がついた。
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戦後の日本人は祖国への誇りや自信を失うように教育され、「論理と合理」に身を売って「国家の品格」を無くしてしまったのだ。
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日本の風土に適した思想=「武士道」で卑怯を教え、日本人の古くからの行動、道徳基準を取り戻せよ。「孤高の日本」を取り戻し、世界の規範となれ。
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筆者は洋の東西の歴史から、「民衆主義がヒトラーを産んだ」等の例をあげて論理だけの危険性を説き、これからの日本人はどう生きるべきか、までを7章に渡って説いています。
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今問題の「いじめ」も惻隠(憐れむ)ということと、(大勢で一人をやっつけるのは卑怯)を教えないといけないと提言しています。
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まずは大人から人としての「品格」を取り戻し、子供にも教えていかなくてはと、私も思いました。
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(読みやすい文章で書かれていて、意外にすらすらと読めました)
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