


昨晩と今夜は地域の盆踊りの練習に行って来ました。

6~7曲を二晩で覚えるのは年齢のせいか無理みたいです。
何とか輪の中で見よう見真似で踊れるようになったけど

本番まで1週間以上あるので忘れてしまいそうです。


主人公「たみ」の祖母と長い間付き合いのなかった弟が
ハワイにいると手紙をくれたのは弟の息子(甥)だった。
しかも農園を経営して資産家だが重い病気らしく、
最期に会いたがっている、と書いてあった。

両親たちは、早速ハワイに尋ねるため、私と弟の信次郎、
いとこのみな子と縦雄の4人を夏休みに祖母の家に預ける。
そのひと夏の物語。



祖母は昔の記憶をたどるが、手紙をくれた弟の事は
思い出せない。そのうちに縦男やたみの出生を語りだし、
知らされた親子関係にショックを受けるものの、その
記憶が、どうにも曖昧で・・・

家族の中での自分の立場はとても重要な事に気付かされます。
たみは料理を作りながら、鍋の中に祖母の記憶の断片を
見出します。
「鍋」とついた題名の小説で芥川賞を獲るなんて素敵!と
おもしろ半分(失礼!)に借りてきたけれど、時々哲学的な
表現の文章も出てきて面白かったです。
他に「水中の声」―幼い娘を亡くした母が、子どもの事故を
防ごうとある団体に所属し活動する、ホラーのような話等3編。
読むのも今が季節的にぴったりの1冊かも知れません。
