憑依と聞くと、よからぬ霊がとりついてるって思うけど、
実際、「憑依」の意味って、それだけじゃなくて
頼りにすること、よりどころにすること、
って意味もあるらしい。
Ｍは今まで、霊がとりつくほうの意味しか知らなかった。
だからそれ以外の意味では使わなかったし、
たぶん、これからもそういう意味でしか使えない。
というか、使い方がわからない。
頼りにしている人に向かって、何て言うの？
「私、あなたを憑依しています」……？？
う～～ん、何かヘン。
語彙のないＭは、せっかく言葉の意味がわかっても、
それをどう使っていいのかわからない。
なので、今までどおり、
悪霊に憑依されたってカンジでしか使えないっぽい。
今、Ｍを憑依しているのは、
言わずと知れたＭの母親。
Ｍにベッタリとりついてる。
あ、なるほど。
そういうことね。
母はＭを頼りにするっきゃないので、
これって両方の意味で使ってるっぽい。
どっちにしても、コワいデスぅ～～～。
