最近、地震がずいぶん多い。
自信過剰ならぬ、地震過剰……？ てカンジ。
今日は北海道でもちょっと大きめな地震があったらしい。
「らしい」というのは、Ｍはあまり気付かなかったもので……。
その時間はちょうど中央区の書店にいた。
電子音のようなものが響いたので、
一瞬Ｍは、誰か本を万引きしたのかな？ なんて思っちゃった。
次の瞬間、Ｍのケータイも同じ音が鳴り、
周囲の人は、音の鳴る人と鳴らない人がいて、
たぶん消音にしていた人が多かったのだと思う。
それでも近くに居た人達は、同時にスマホの画面を見ていた。
自動的に緊急地震速報の店内放送が流れた。
と、同時にＭのケータイに娘からの電話が。
「すっごい揺れてるけど大丈夫？」とのこと。
揺れてる？ え？？ ホントに揺れてるの？？？
というほど、周囲は静かだし揺れてるカンカクが全くない。
なんとなく揺れてるのかなぁ？？ ってカンジ。
「大丈夫よ～、そっちも気をつけてね」と言い、
電話を切った後、すぐダーからの電話。
「何度もかけたけど通話中だった」と。
「大丈夫だよ～」と言いながら見渡すと、しかし、みんな平然としている。
Ｍの居た場所は、そんなに大きく揺れたカンカクがなかった。
その時は本屋の１階にいたので、すぐに避難経路を目だけで確保した。
店内はぐるりとガラスのウインドウ越しに外が見えていて、
１０歩も行けば、外に出るためのガラスの扉がある。
棚と棚のカンカクが広かったし、棚は全く揺れていなかったので、
潰される危険は感じなかった。
本も飛び出てこなかったし……。
それにしても、周囲を見回すと
みなさん、ずいぶんとのんびりしてるんじゃないかい？？ という印象。
大きな地震があったっぽいのに、みなさん余裕シャクシャクだ。
慣れてるの？？
……というか、Ｍは思った。
きっと危機意識がないのかも。
人の居る場所はなぜか安心できるから。
でも災害なんてそんな甘いものじゃない……と思うけどぉ。
余震を気にしつつも、今日の目的を達成したＭは、
地下鉄の電車が運転再開して混雑もおさまった時間を見計らい、
足止めをくうことなく、ちょうど良い時間に帰って来られた。
帰って母の様子をみると、フツーに引越しのための準備をしていて、
部屋の中は出て行った時と同じで、何かが倒れていたり、
傾いたりしたものは無かった。
それにしても、白石区の奥の方で震度４とかあったらしく、
怪我して救急搬送された人がいたとか。
マジで？
Ｍの住んでいるところはどのくらい揺れたんだろう？
市内でも震度がぜんぜん違うので、何とも……ダ。
地震はコワいなぁ。
特に冬の地震はイヤだわ。
なんて、人間がいったところで、
自然は人の希望どおりにならないのが常だけど。
