午前中、
チマチマ作業をしながらテレビをラジオがわりに聞いていると、
大橋巨泉氏が亡くなっていたと速報が出た。
ただ、テレビで見知ってる人なだけ。
別に知人でもなんでもないので、特に何の感慨もないけど、
業界的には貢献してきた方なのデショウ……。
世の中に貢献しようがしまいが、
生まれたら必ず死ぬときがくるわけで、
そのときに「こいつは死んで当然だ」なんて言われる人も
中にはいるんだろうなぁ……。
その人の生きざまが、人生の幕を閉じた時に他人の口から語られるとき、
それを聞く身内が恥ずかしい思いをしないように、
やっぱ、人の道から外れるようなことだけはしちゃいけない……と、
最近はものすごく思う。
死んでしまえば、本人なんて何を言われても分からないけど、
残された家族にとっては迷惑な話ダ。
人としてどう生きるか。
ある程度、トシを重ねた人間は考えなきゃならないのに、
逆にどんどん我儘になって、品格が疑われる老人が多いのも事実ダ。
そんなとき、やっぱ人間は長生きしすぎなんじゃないのかな。
……と、思ってしまうMデあった。
自分が分からなくなり、相手の言うことさえ分からず、
周囲とのコミュニケーションもとれない状態でも、
内臓が丈夫なら、まだまだ生きていられる現代。
もしMが自分のことが自分で分らなくなった時、
周囲に迷惑をかけながら生きるのは絶対嫌だ。
そうなったとき、Mにとっての生きる意味などどこにもない。
それでも、今の制度のもとで生かされてしまうのだろう。
家族の精神と身代を苦しめながら。
ものすごく無意味なことだし、恐ろしいことだ。
自分の最後は必要以上に周囲の手をわずらわせたくない。
……と、
訃報をきくたびに思うMデあった。