ダーが退院した日から今日で5日目。
昨日の朝までイマイチ覇気がなかった。
突然、2週間の入院生活になり、
びっしり仕事を入れていたのに全部キャンセルしたこと、
そして、仕事復帰に向けての不安、
イロイロ考えるとウツになりかけるのは分かる。
でも、だ。
Mに言わせれば自業自得のこと。
タバコの害については、ことあるごとに訴えてきた。
「タバコを吸うのは、ゆるやかな自殺なんだってさ」とか、
「空気清浄器のフィルターは交換できるけど肺は交換できないよ」とか、
直接的に「やめろ」とか
「Mとタバコどっちが大事?」とか
「寒いところでタバコを吸うと血管が縮まったところに更に縮まるんだよ」とか、
もうホント、ずぅ~っとMはダーのタバコと戦ってきた。
そのうち、本人は納得づくなんだろうから、もう言うのヤメタ。と、諦めた。
そう、
ダーの体にタバコが原因で何かあったとき、
絶対に弱音を吐かないってことで合意したはずだった。
ところが、だ。
実際に事が起こると、どうにもワケが違うようデ。
まぁ、アレだわね。
ワカラナイでもないけど、要するに想像力がなかったってことサ。
ダーにしてもダレにしても、もしそうなったらってことを100パーセントまで
考えられなくても、実際にどうなるんだろうとしっかり想像して、
ある程度の対策を立てて、心の準備さえしておけば、
そこまでガックリ弱る必要もないのにサ。
往生際悪すぎるぜ。
と、Mはいつどうなってもおかしくないと覚悟していたので、
ダーが体調を崩したあたりは、もう想像の範囲内にはあった。
脳梗塞や心筋梗塞を先ず疑うこと、と。
その前のジワジワときていた予兆に関してはスルーしちゃったけど……。
ただ、その後のダーがどうなるのかは、神のみぞ知るってカンジで、
Mの想像をはるかに超えた世界。
昨日までのダーは50%の精神力だったけど、
アレコレ話し合った結果、80%まで回復してきた。
病気の不安というものは本人にしか分からないことで、
それを周囲が理解しないと、余計自分の内にこもっていく。
Mがりうまちになったときそうだったから……。
ただ、もう治っている病気を理由にいつまでもグズグズされるとムカつく。
Mも人間だからサ。
ダーは医者から「今まで通り動いてください。」と太鼓判を押されているのに、
ちょっと弱気になりすぎていて、Mはイラッとしたワケで……。
自業自得ジャン! こうなるとわかっていてやってきたことで
いつまでもメソメソすなっっ。
と、カツを入れたMデあった~~~~。
この前まではダーも辛いんだろうからなんて、
ダーに対していい人キャンペーンを張ってきたけど、
いつまでも甘やかしちゃいかん。
ここ一番ってときには荒療治も必要なのよ。
刺激を与えてやっとダーのやる気スイッチが入ったカンジ。
だから言ってるのよ。
ダーだけとかMだけとかじゃなくて、お互いに頑張ろうって。
この先生きていくのにそれしかないジャン。
……と、今日は愚痴うだうだ。
そして、昨日気づいた。
人間にとって喜怒哀楽は必要な要素なんだ、って。
怒るという感情は度が過ぎると野蛮になるけど、
ものすごく必要なことだと思った。
Mは転んでもタダでは起きないのよさ。