山賊の生き物記

自然の出会い 小さな生き物たち

オオサンショウウオ

2005-06-12 12:55:15 | 両生類
当地方は昨年の台風23号の襲来により大きな被害を受けた。我々人間社会だけでなく自然の恩恵の中で生息する多くの生き物たちも同様に少なからぬ影響を受けることとなった。その一つに今回新聞に掲載されたオオサンショウウオがいる。本来の生息域から下流へと押し流され元の水域まで戻ろうとする行動が確認されている。しかしそれを阻害するものがあって、結果人間の手を借りて元の生息域に返されることとなる。兵庫県は早速保護を決め調査に乗り出した。当地方は起伏のある地形が複雑に入り組んだ土地で、気候的にも夏の高温、冬の降雪など厳しいものがある。そのためか北方系と南方系の両方の生き物の分布の限界が確認されている。そんな中、流れる円山川水系は生きた化石と呼ばれるオオサンショウウオをはじめ沢山の生き物を育んできた当地方の母なる川です。時として牙をむく自然も人間を含む多くの生き物にとって必要不可欠なものです。できる限り自然環境を維持し、悪化したものは復元の努力を行い、やむなく開発すべきは最小限にとどめること。そうすればオオサンショウオはこれからも行き続けることが可能であると思います。(朝日新聞の記事の写真)
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