韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第15話 挑戦状

2017-07-20 13:30:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第15話 挑戦状 

 

スンニャンの腕を引っ張り タファンから守ったのはワン・ユだった

切なくスンニャンを呼び 扉のすぐ向こうにまで迫るタファン…!

侍従コルタは 息を切らしてようやく追いついた

足の速いヤンなら きっともう部屋だろうと促す

 

危険が去り ワン・ユは あらためて女の姿のスンニャンを見つめる

 

しかし今は 男女の情を確かめ合う時ではなかった

血書の存在について話し合わねばならない

ワン・ユは おそらく側近を疑うであろうヨンチョルに

自らその者の始末をさせようと考える

 

ひとつ間違えば 命を失いかねないと按ずるスンニャンだが

廃位された時 すでに自分は死んだのだというワン・ユ

復位を実現させるには 何としてもヨンチョルを倒さねばと…!

 

スンニャンは 自分も命を懸けて協力すると申し出る

復位がかなうなら どんなことでもするという

今は皇帝に仕える女官だが それでも変わらず王様の臣下なのだと

 

見回りの宦官が亥の刻を告げ もう帰らねばというワン・ユ

ひと目会いたくてスンニャンのもとへ来たが それは間違いだったと後悔する

 

※宦官:去勢を施された官吏

 

たとえスンニャンが危機に陥っても きっと助けてやることは出来ない

おそらく皇帝タファンであっても同様に 身を挺して守ることは不可能なのだ

 

その頃タファンは スンニャンの部屋で期待を膨らませていた

やがて現れた本人が 甘い妄想を打ち砕き お引き取りを!と言い放つ

先日 泥酔してどんな行動を取ったのか 覚えていないというなら

侍従コルタに聞いてみては?と 冷たい視線で睨み付けるスンニャン

 

部屋を追い出されたタファンは コルタに怒りをぶつける

一体 どんな行動でスンニャンを怒らせたのか…

コルタに聞いたところで分かるはずもなかった

 

翌朝

 

ワン・ユは いかにしてヨンチョルを怒らせるかを考えていた

絶対権力を持つヨンチョルが 最も憤る理由は何かと…

そして 上奏文を利用してきっかけを作ることを思いつく

 

しかし 厳重な警備の中 上奏文に細工するのは難しい

パン・シヌは スンニャンの協力なしでは無理だと判断する

表立って協力するといえば きっとワン・ユは拒むだろう

スンニャンは 密かにシヌと連絡を取り合い 協力を願い出ていたのだ

 

皇太后は 皇帝とワン・ユを招き 内輪の宴を開く

これを聞きつけた皇后タナシルリは 呼ばれもしない席に顔を出す

それを訝しみながら ワン・ユに酒をすすめる皇太后

 

そして 武勇に秀でたワン・ユの礼儀正しさを称えるが

学識のない礼儀は卑屈だと すぐに口を挟むタナシルリ

これに乗じて珍しく意見を同じくする皇帝タファン

 

『ワン・ユ殿に 学識がないとでもいうのですか!』

 

噂通りなら 気性が荒く女好きだという皇后に

自分の貴賓に対し無礼だと一喝する皇太后

 

ワン・ユは 気まずい雰囲気の中 皇后の言う通りだと答える

戦場にあれば気性も猛々しくなるだろうし 宴席の美女には心も踊ると

そう言って見つめられたタナシルリは 意識し過ぎてうろたえる

見事な切り返しを絶賛し ますます気に入って酒をすすめる皇太后

 

その時 タファンが唐突に 毎晩のように詩を読んでいると言い出し

字が読めるのですか?と半笑いで聞くタナシルリ

 

タファンが字を読めぬことは周知の事実であった

上奏文も読めず すべてはヨンチョル丞相が採決していく

タファンは 言われるままに玉璽を押すだけの存在なのだ

 

なぜ詩を読むなどと言ってしまったのか…

相思相愛のワン・ユとスンニャンの間に 割って入りたかったのか…

タファンは無謀にも スンニャンが毎晩朗読してくれる詩を詠み始める

しかし 記憶力も曖昧なうえに その意味を詠み説くことも出来ない

 

うろたえるタファンを助けるように お返しの詩を詠むワン・ユ

“国破れて山河在り…”という悲しげな詩に 涙ぐむスンニャン

全然なってない!と 意味も分からず貶すタファン

タナシルリは ワン・ユに加勢するように よく出来ていると褒めた

 

『実に良い詩を作りましたね』

『杜甫の「春望」です』

 

皇后の無知をたしなめるように 有名な詩の作者を示す皇太后

学識があるかどうかの点で タファンとタナシルリは似た者同士であった

 

ひとり先に退室したスンニャンは シヌの顔に“つけボクロ”を確認する

何か用がある時は ホクロで知らせることになっていた

事前に決めてあった待ち合わせ場所で 会う手筈になっている

 

タナシルリが ワン・ユを追いかけ呼び止める

そして 自分を皇后と知っても なぜ謝罪しないのかと詰め寄った…!

文武両道で礼儀を重んずる者が なぜこの国の皇后に礼を尽くさないのかと!

 

かつては高麗(コリョ)の王だった者に手を上げることが

この国の皇后の礼儀かと 皇后様こそ謝罪すべきだというワン・ユ

 

『そ…それは… まさかワン・ユ殿とは知らず』

『私も 皇后様だと知りませんでした ならば互いに忘れるべきでは?』

 

憮然として行ってしまうワン・ユを もう引き止めることは出来ない

タナシルリは ワン・ユに会うたび心を奪われていく…

 

一方 待ち合わせ場所で 小声で話し合うシヌとスンニャン

 

シヌは 上奏文を執務室に届けられるかと 単刀直入に聞く

このような密会は 素早く切り上げなければ非常に危険だった

それでもシヌは ワン・ユの本心だけは伝えたかった

冷たいから協力を拒むのではないと 思えばこその拒絶なのだと…

 

その夜

 

何事にもワン・ユに勝てなかったタファンは 悔しくて眠れない

コルタが 陛下の得意な蹴鞠で勝負しては?と提案する

それに気分を良くしたタファンは すぐに宦官を集めろ!と言い出す

そして スンニャンにも練習につき合えと命じる

 

同じ時 ワン・ユは上奏文を考えていた

敢えて字を知らないチョンバギに清書させる

ぎこちない筆運びで 意味も分からず まるで絵のように真似るチョンバギ

その不器用な筆跡で 上奏文は真実味を帯びて読めるのだ

 

その頃 蹴鞠の練習をするタファンは いつの間にかスンニャンと争っている

相手が皇帝でも容赦なく 鞠を奪ってしまうスンニャン!

威勢の良かったタファンも辟易し もうやめる!と言い出す

 

すると 寝所に帰る途中のタファンの前に ひとりの尚宮が飛び出し

抱いてください!と叫んで縋り付く…!!!

 

『ノ尚宮!!!』

 

後を追いかけてきたトクマンから逃れるように ノ尚宮が走っていく

あっけにとられるタファンに コルタが 正気ではないのだと説明する

 

ノ尚宮が 夢中で逃げた先は スンニャンの部屋だった

追いかけてきたトクマンが 事情を説明する

先帝の寵愛を受け 尚宮になったノ尚宮

しかし 先帝の死を受け入れられず正気を失ったのだという

掖庭宮の奥で世話をしているが 容体が悪化し度々逃げ出すのだと

 

一方 ヨム・ビョンスは

 

親衛隊長を殺した犯人を捜し 出世の糸口にしようと躍起になっていた

見当違いの者を拷問し もし犯人でないなら 犯人にするまでだと息巻く!

そこへ 殺した真犯人であるペガン将軍とタルタルが現れる

 

するとタルタルが ビョンスの異変に気づき脈診する

脂汗を滲ませるビョンスは 疫病にかかっているのだというタルタル

チョチャムが 悲鳴を上げビョンスの傍から飛びのく…!!!

 

牢へぶち込め!と命じながら 腑に落ちないペガン

外へ出ていないビョンスが なぜ疫病にかかるのか…

 

『死体です』

『……死体?!』

 

2人は 疫病が蔓延している高麗(コリョ)村に 親衛隊長の遺体を捨てた

その遺体が いつの間にか宮殿内の書庫に…

だとすれば 遺体を介してビョンスが感染してもおかしくないのだ

 

高麗(コリョ)村では

 

ワン・ユと側近たちが 再び村を訪れていた

戦の勝利で得た報奨金を すべて村に寄付したいというワン・ユだが

村長と村人たちは 廃王への恨みが深く 受け入れようとはしない

シヌとチョンバギは こんな奴らに寄付などしなくていいと吐き捨てる!

どんな思いで戦に勝ち 受け取った報奨金なのかと 悔しくてたまらない

 

ワン・ユは 今日のところは帰るとしよう そう言って引き下がる

しかし近道をしたいから 村を通らせてほしいと言い出す

 

『無論 通行料は払う 10歩ごとに金20両ではどうだ』

 

村長の返事を待たず 一行は歩数を数えながら村の中へ入る

そして10歩毎にシヌが 金20両を放っていく

最初はためらっていた村人たちだが やがて我先にと拾いにかかる…!

村長は抗議せず ただその様子を見守っていた

 

やがて 村の中心部にも行かぬ間に 金は底を突いてしまう

この先の“通行料”は ツケだと言い 手下に歩数を書き留めろという村長

何て強欲な!と憤慨するシヌたちだが ワン・ユは満足そうに笑う

ツケということは 今後の関係が持続することを意味するからである

 

その夜 皇帝タファンの寝所では

 

耳が痒いから耳掃除をしろと命じられ 嫌々ながら応じるスンニャン

この時を狙い タファンは ワン・ユを呼びつけていた

スンニャンの膝枕で耳掃除をする自分を 見せつけるためでもある

そして スンニャンを退室させ 蹴鞠の勝負を持ちかけるタファン

ワン・ユは少しも動じず 勝負には賭けが必須だと提案する

 

部屋に戻ったスンニャンは シヌから得た上奏文を広げどうすべきか考える

一箇所に集められた上奏文は 中身を確認されて上奏台に積まれる

そして中庭から渡り廊下を通り 執務室の皇帝の前へ差し出されるのだ

 

(すり替えるなら… 上奏文を運んでいる時しかない)

 

スンニャンは イ・ホンダンに頼み 渡り廊下を水拭きさせる

たっぷりの水で拭かれた廊下は 厳しい寒さで凍り滑りやすくなった

そして 思惑通りに転倒するチャン・スニョン

スンニャンは 散らばった上奏文をかき集めながら すり替えに成功する…!

 

やがて 皇帝タファンの前に上奏文が置かれる

タファンは 蹴鞠の開始時間が迫り落ち着かなかった

国事より蹴鞠が気になる皇帝を睨み付け お行きなさいと言うヨンチョル

そそくさと出て行くタファンには目もくれず 満足げに玉座に座る

 

女官や雑用係たちが 蹴鞠の競い合いを見物しようと集まり始めた

その様子を見た皇后タナシルリは 素直に見たいと言えず部屋に引きこもる

しかし 自分が行けば陛下も気合が入るだろうと…

皇后が見たい相手は 皇帝ではなくワン・ユであることを

ソ尚宮はすぐに感じ取り 意味ありげにほくそ笑むのだった

 

元と高麗(コリョ)の威信を懸けた競い合いとなり

両者は 決して負けられないと士気を高めていく…!

 

遅れて現れたタナシルリは すまし顔で皇太后の隣に座る

ほとんどの者が競い合いの行方を見守る中

丞相ヨンチョルはひとり玉座で スンニャンが忍ばせた上奏文を開く…!

 

“先帝の慟哭は地に埋められ ヨンチョルの笑いは天を衝く

先帝の血書が現れる日 天は激怒し血の雨が降る”

 

それはまさに 血書の存在を知る者からの挑戦状であった!!

 

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