“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

新自由主義経済とは

2011年10月05日 12時00分00秒 | 臼蔵の呟き
新自由主義経済についての解説の一部です。インターネット上の解説文です。
正しいかどうか、見解の相違などはあるかもしれませんが、歴史的事実とその歴史上持つ意味は現時点で評価、判断すべき時期と思います。
特に、10年前の貿易センタービルテロ事件を利用したブッシュ政権のテロとの戦争、その戦争を主導したチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官(フリードマンの弟子)はごりごりの新自由主義者です。その政治、経済の影響が日本の政治経済にいまでも続いています。それが規制緩和、うまくいかない経済運営を規制緩和が足りない(竹中平蔵の主張)と何がなんだか分からない言い方で、現在の日本政治、経済にしました。その結果は、2年前の政権交代です。


「大きな政府」、「福祉国家」と呼ばれる体制は、1970年代に石油危機への対応が適切に出来なかったことから政策の有効性への疑問を招き、マネタリストや供給重視の経済学からの批判にさらされた。
 当時、イギリスは「英国病」と揶揄された慢性的な不況に陥って財政赤字が拡大し、アメリカでもスタグフレーションが進行し失業率が増大した。こうした行き詰まりの状況を生み出した責任が国家による経済への恣意的な介入と政府部門の肥大化にあるという主張である。

 既に、1970年代に、チリではチリ・軍事クーデターによって政権を握ったアウグスト・ピノチェト将軍がミルトン・フリードマンの影響下にあるシカゴ学派のマネタリストを登用して、それまでの輸入代替工業化政策から世界初の新自由主義的な経済政策に移行したが、主要先進国で登場したのは1980年代であり、新自由主義そのものも1980年代にその名が付けられたともされる(ハイエクの新自由主義論:1986年)。それが基盤とする新古典派経済学が、英国・米国を中心として発展してきたところから、新自由主義は、まず、米・英とその覇権下にある国々に広まった。すなわち、英国のマーガレット・サッチャー政権によるサッチャリズム、米国のロナルド・レーガン政権によるレーガノミクスと呼ばれる経済政策である。サッチャー政権は、原油採掘、電話、石炭、航空などの各種国営企業の民営化、労働法制に至るまでの規制緩和、社会保障制度の見直し、金融ビッグバンなどを実施し、労働者を擁護する多くの制度・思想を一掃した。レーガン政権も規制緩和や大幅な減税を実施し、民間経済の活性化を図った。また、同時期、日本においても中曽根康弘政権によって電話(日本電信電話会社)、国有鉄道などの民営化を行った。

3年後に放射線量半減する

2011年10月05日 06時04分03秒 | 蜂助の呟き
 おはようございます。蜂助です。

 最近知ったことがあります。放射性物質があるから放射線が出ている。放射性物質といえば放射性セシウムだ。放射性セシウム137は半減期が30年だから、30年経たないと生活空間や大地の放射線量は半分にならないと思っていましたが誤解のようです

 福島第一原発からはたくさんの放射性物質が放出されました。ストロンチウム90なども放出されていますが、放出量はセシウム137の4千から2千分の1の量だそうです。それでも多くて心配です。しかし学者は、「ストロンチウム90の汚染はあまり問題にあんらないだろう」としています。

 福島第一原発から放出された放射性ヨウ素131は半減期が8日なので、現在はほぼ消滅して放射性でないキセノン131になりました。したがって心配な放射線を放つ物質は、放射性ヨウ素が無くなった現在では、ふたつの放射性物質に限定されます。放出された放射性セシウム137と放射性セシウム134の割合は、放出当初はほぼ同じ量だと報告されています。

 しかし、私が初めて知ったことは、セシウム137とセシウム134は放つ放射線量が違うということです。セシウム137:セシウム134が放つ放射線量の比率は、27:73というのです。 全くの驚きです。日大放射線房語学専任講師の野口邦和さんの寄稿したものの概要です。

 3月中旬の時点で、放射性セシウムのみの放射線で考えれば、放射線量が毎時1マイクロシーベルトであった場合、セシウム137に起因する放射線量は「毎時0.27マイクロシーベルト」、セシウム134に起因する放射線量は「毎時0.73マイクロシーベルト」であるというのです。

 相対的に半減期の短いセシウム134の放射線量は減少し、3年後にはセシウム137からのものの方が多くなります。

 今年3月を「1」としたセシウム137とセシウム134に起因する全放射線量は
 1年後   「0.79」
 2年後   「0.63」
 3年後   「0.52」 
 4年後   「0.44」
 5年後   「0.38」
 6年後   「0.33」
10年後   「0.24」

 この数値は、放射性物質の物理的な半減期による減少の計算です。現実の状態では、雨や雪による洗浄効果、除染による減少、道路などの磨耗による消失などでもっと多くの放射性物質の減少が考えられます。もちろん、放射性物質が今ある場所から別の所に移動するだけであって「無毒化」するわけではありません。

 国などが言っている「3年後に放射線量2分の1を目指す」というのは、科学的にはごまかしであることが証明されています。何もしなくても2分の1になるのですから。