NHK番組で、「終戦時ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下を陸軍特殊情報部(暗号解読、通信傍受機能をもつ参謀本部直属機関)がつかんでいた」との報道です。日本軍の記録と特殊情報機関所属兵士の証言による編集番組です。
その中で元兵士は「空襲警報を出せば何十万人もの広島市民、長崎市民が犠牲にならなかった」「攻撃用の出撃命令が出されれば、原爆投下が防げていたのではないか(B29を迎撃する事で)」(現実にはアメリカはそのようなことで原爆投下を断念することはなかったと思いますが)と語っていました。なぜ、陸軍参謀本部は情報を握りつぶしたか?判断をしなかったのか?闇の中であるとの言葉で番組は終了します。
この報道番組を見て感じたことは第一に、軍隊の残虐性が如実に出ているなと思います。形式的には軍隊は国家、国民を守るために存在するといわれていますが、これらの事実は全く違うことを証明しています。
第二は、太平洋戦争において日本軍の中枢は非科学的な思考、方針決定、国力と軍事行動のバランスを無視して場当たり的な決定を繰り返したことの延長線上の行為と結果だったのだと思います。日本軍の「失敗の本質」(ダイヤモンド社)という敗戦を分析した本があります。その中で日本軍は「教条的戦法は墨守された。失敗した戦法、戦術、戦力を分析し、その改善策を探求し、それを組織の他の部分へも伝播してゆくことは驚くほど実行されなかった。これは物事を科学的、客観的に見るという基本姿勢が決定的にかけていたことを意味する。」「また、組織学習にとって不可欠な情報の共有システムも欠如していた」と分析しています。アメリカ軍の行動が事前に分かっていても関係部署で共有化、判断し、対応する事がなかったことの実践的な事例です。
戦争をしない、軍備を持たないとした憲法を持った日本です。その平和を維持するために積極的な外交努力、経済行為こそが大切であり、日本の課題と思います。軍隊の本質は軍事行動、戦争行為を行うことであり、最後は国家、国民を守ることなどはないのだ(満州撤退時も軍隊、軍人が民間人より先に帰国(撤退)したと)と思います。3.11震災復旧対策で大規模な自衛隊の動員、アメリカ軍のトモダチ作戦を賞賛する意見がありましたが、それは、軍隊の本質を軽視する見方として戒める必要があります。また、大義のない戦争行為は必ず、腐敗堕落するものと思います。
その中で元兵士は「空襲警報を出せば何十万人もの広島市民、長崎市民が犠牲にならなかった」「攻撃用の出撃命令が出されれば、原爆投下が防げていたのではないか(B29を迎撃する事で)」(現実にはアメリカはそのようなことで原爆投下を断念することはなかったと思いますが)と語っていました。なぜ、陸軍参謀本部は情報を握りつぶしたか?判断をしなかったのか?闇の中であるとの言葉で番組は終了します。
この報道番組を見て感じたことは第一に、軍隊の残虐性が如実に出ているなと思います。形式的には軍隊は国家、国民を守るために存在するといわれていますが、これらの事実は全く違うことを証明しています。
第二は、太平洋戦争において日本軍の中枢は非科学的な思考、方針決定、国力と軍事行動のバランスを無視して場当たり的な決定を繰り返したことの延長線上の行為と結果だったのだと思います。日本軍の「失敗の本質」(ダイヤモンド社)という敗戦を分析した本があります。その中で日本軍は「教条的戦法は墨守された。失敗した戦法、戦術、戦力を分析し、その改善策を探求し、それを組織の他の部分へも伝播してゆくことは驚くほど実行されなかった。これは物事を科学的、客観的に見るという基本姿勢が決定的にかけていたことを意味する。」「また、組織学習にとって不可欠な情報の共有システムも欠如していた」と分析しています。アメリカ軍の行動が事前に分かっていても関係部署で共有化、判断し、対応する事がなかったことの実践的な事例です。
戦争をしない、軍備を持たないとした憲法を持った日本です。その平和を維持するために積極的な外交努力、経済行為こそが大切であり、日本の課題と思います。軍隊の本質は軍事行動、戦争行為を行うことであり、最後は国家、国民を守ることなどはないのだ(満州撤退時も軍隊、軍人が民間人より先に帰国(撤退)したと)と思います。3.11震災復旧対策で大規模な自衛隊の動員、アメリカ軍のトモダチ作戦を賞賛する意見がありましたが、それは、軍隊の本質を軽視する見方として戒める必要があります。また、大義のない戦争行為は必ず、腐敗堕落するものと思います。