オーストラリア外相の言明は、当然のことです。安倍、自民党政権が中国脅威論を振りまき、中国の包囲網を築こうとしていると受け止められる外交についての警告ともなっています。
アメリカを含めて、食料、エネルギー、資源を自給できる国家はありません。何らかの形で、諸外国との経済的取引が、自国の経済活動に必要な時代となっています。そのためには、国と国が平和で、平等な関係を作り出す以外、生きる道はありません。考えてみればそんなことは誰でもがわかることです。
【キャンベラ】オーストラリアのビショップ外相は日本に対し、平和憲法の解釈を変更するという歴史的な決定について、中国を含む諸外国にもっと詳細について説明するよう求める考えを示した。
安倍晋三首相のオーストラリア訪問を前に、インタビューで語った。
ビショップ外相は日本の意図を明確に説明することが、中国の不安を和らげる上で極めて重要だと指摘。
安倍首相のオーストラリア訪問については、両国間の貿易の自由化と安全保障面での協力強化に関する最終合意を目指すものだと説明。中国が近隣諸国と反目している海域で自己主張を強めていることへの対応として日豪で中国を囲い込むような措置をとろうとするサインではないと述べた。
外相は「日本には、中国を含む地域の諸外国に対し、正常化した国防のあり方について詳細を明らかにするよう働きかける」とした上で、「その動機を隠し立てなく明らかにし、地域のパートナーと話し合いを持ち、協議するということに行き着く」と述べた。
安倍首相はニュージーランド訪問を含む3日間の滞在中に、オーストラリア議会で演説するほか、アボット首相が議長を務める国家安全保障会議に出席する予定。