“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

顧客情報漏えい 個人情報の売り買いを許すな

2014年07月14日 10時58分12秒 | 臼蔵の呟き

子供を対象とし、教育を利益の材料に使う感覚は正常な感覚とはかけ離れています。このような企業が教育に関与していることが異常なのではないか。文部科学省が外注して、採点を依頼する企業がベネッセであったと言う報道にはあきれるやら、自民党型政治と企業との癒着、本来であれば公的な機関、教師が行わなければならないような分野に利益を目的とする企業を参加させることに間違いの原因があるのだと感じます。

アメリカでは、教育が国、自治体から切り離され、民間企業に委託され、教育費用に削減に利用されていると報じられています。そのアメリカといい線を行くような日本の教育行政には驚きを感じます。口では、道徳を説き、国歌、国旗の掲揚を唱え、教育勅語まで持ち出す安倍、自民党政権の実態はこのような軽薄な倫理観、価値観しかもっていないことを示しています。

教育を受ける権利も危うくなっています。親の収入によって義務教育、高等教育の質的な内容に差が出来ることは異常ですし、憲法に保障された教育を受ける権利から見ても異常な行政です。教育は長期的に見れば、その社会の基礎的条件を決定するような人材の育成を担うものです。同時に、教育により差別のない社会を作り出すことも出来るはずです。安倍、自民党政権がそのような思考と行政をするはずはありませんが。不幸なことです。国家レベルでの損失です。

<琉球新報社説>顧客情報漏えい 個人情報の売り買いを許すな

 通信教育大手ベネッセコーポレーションから大量の顧客情報が流出していたことが分かった。流出した情報は最大で約2070万件に上る可能性がある。社員以外の内部関係者が不正に持ち出したとみられているが、なぜこれほど大規模な個人情報を持ち出すことが可能だったのか。実態解明を急ぐ必要がある。

 個人情報が持ち出されるのには理由がある。利益を生むからだ。持ち出した者は名簿業者に売って利益を得て、業者は情報を転売して利益を得る。購入した業者は名簿を基に勧誘を効率良く進めて収益を上げる。付加価値を帯びた個人情報が高値で飛び交う闇取引がまん延している。極めて不健全な社会だ。

 今回のベネッセの顧客情報も三つの名簿業者への転売を経て、同じ通信教育市場に参入していたジャストシステムに販売されていた。同社はこの名簿を使ってベネッセの顧客にダイレクトメール(DM)を送っていた。
 同社は「一部の報道でベネッセの情報と知って悪意を持ってDM発送したとありますが、そういう事実はありません」と説明する。しかし同社は名簿が出所不明だと認識しながら購入している。通信教育市場は少子化で激しい顧客の奪い合いが続いている。新規参入の同社が会員獲得を焦ってなりふり構わず情報入手に走ったとみられても仕方ない。

 ベネッセの情報管理の在り方にも大きな疑問が残る。顧客データは同社のサーバーから昨年末ごろに複数回コピーされて持ち出されていた。今年初めごろには名簿業者に同社の顧客情報が出回っていたという。そもそも顧客データという重要情報に接続できる者はごく限定されていたはずだ。なぜ持ち出せたのか。持ち出されたことに気付かなかったのか。それとも把握しながら放置していたのか。厳重な情報管理体制が敷かれていたのか。多くの疑問が残る。
 今回流出した顧客情報は子どもと保護者の名前、住所、電話番号、子どもの生年月日、性別などの個人情報だ。子どもが犠牲になる犯罪に使われたらどうするのか。警視庁は大規模な情報窃盗事件として不正競争防止法違反で強制捜査も視野に実態解明に乗り出している。ベネッセは情報漏えいの事実解明を進めるべきだ。個人情報を売り買いする社会を放置してはいけない。


パプアニューギニアで戦没者碑に献花 軍国への郷愁

2014年07月14日 05時59分16秒 | 臼蔵の呟き

内向きの外交と政治的、軍事的な力の誇示が関係国、隣国からどう見られているかを示す良い事例です。国内ではこのようなことは触れられていませんが、強制的に従軍、連行された国から見れば、このように見えると言うことを自覚すべきです。第二次大戦、中国、韓国などへの侵略を行った時代背景と異なる現在は、日本軍、自衛隊が自国の防衛と称して、海外に出て武力行使をして何を得ようとしているかを考えてみれば、「化石のような安倍、右翼、自民党」と言うことになるのだと思います。このようなことを続けて、世界の鼻つまみ者になって日本はどうするのでしょうか???

政治家、政治指導者は現実を踏まえ、歴史の教訓を生かし、国の将来はどうあらねばならないのかを考え、国民に、議会に示し、行動することが求められているのだとつくづく感じます。

<韓国:中央日報>パプアニューギニアで戦没者碑に献花 軍国への郷愁

安倍晋三日本首相が11日、太平洋戦争の最大激戦地だったパプアニューギニアで日本人戦没者の碑に献花した。現職の首相では初めてだ。

安倍首相が平和憲法の根幹を覆す集団的自衛権行使の容認に動いた直後、日本軍約20万人が全滅したパプアニューギニアを訪問したことには多分に意図があるという指摘だ。国際社会には「二度と戦争を起こさない」と平和を誓うジェスチャーを見せながら、国内の右派支持勢力には「強い日本」の必要性をアピールしということだ。

実際、安倍首相はこの日、昭恵夫人とともに北部都市ウェワクの日本人戦没者の碑の前で手を合わせ、頭を下げた後、記者に対し「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。アジア、世界の友人と世界平和の実現を考える国でありたいとご英霊の前で誓った」と強調した。

しかし「祖国を思い、遠いこの地に倒れた12万人以上(北部ニューギニア地域の犠牲者12万7600人のこと)の犠牲の上に今日の平和と繁栄がある。そのことを改めてきょう思い、敬意と感謝の気持ちを込めて手を合わせた」と述べた。太平洋戦争を正当化するような言葉にも聞こえる。もちろん保守層を念頭に置いた発言だ。日本の右翼の間でパプアニューギニアが持つ象徴性を安倍首相が誰よりよく知っているためと解釈される。

パプアニューギニアでは1943年4月18日、ブーゲンビル上空で日本連合艦隊の最高統帥権者であり真珠湾攻撃の主役だった山本五十六司令長官が戦死した。第2次世界大戦のうち最高司令長官が戦線で戦死した唯一の事例だ。山本が乗った飛行機は戦線視察中、日本軍の暗号を解読して待機していた米軍のP-38ライトニング戦闘機に撃墜された。山本は当時、米戦闘機から機関銃で頭と胸部を撃たれた。

日本軍は山本の死を1カ月間ほど秘密にし、東京で国葬にした。現在、靖国神社には山本の位牌がある。今でも時期がくれば、靖国内の戦争記念館「遊就館」では山本を追悼する展示会が開かれる。初期は開戦に反対したが、山本の比重からみて、生存していれば東京裁判で間違いなくA級戦犯になっていたという意見が支配的だ。安倍首相のパプアニューギニア戦没者碑献花が、A級戦犯が合祀されている靖国神社参拝ともつながる理由だ。

安倍首相はこの日、パプアニューギニアのラバウルに先月建てられた韓国人犠牲者追悼塔には行かなかった。太平洋戦争当時に徴用された韓国人4400人がパプアニューギニアで犠牲になった。明仁天皇夫妻は2005年6月、サイパンを訪問し、日本人慰霊碑だけでなく、韓国人犠牲者慰霊碑にも献花した。