侵略戦争の本質的な問題、反省を抜きにして、旧日本軍が過去において、侵略した現地に建てた学校のことだけをことさら強調すれば、このような評価と判断がされるのは目に見えることでした。安倍、右翼の主張に特徴的なことは進略戦争の負の側面を査証し、少しばかりの特徴を誇大に宣伝することにあります。
韓国で問題となる現地言語の使用禁止、通貨の流通禁止、慰安婦などの青銅例制度、食料や貴金属の略奪、現地の人々の虐殺などは事例を挙げればきりがないほど行ったことを無視して、日本軍が現地の人々に恩恵を与えたなどの主張はバカとしか言いようのないおろかさです。
<中央日報>日本軍が建てた学校が占領地の住民を開化――また軍国詭弁
安倍晋三首相が「日本軍が建てた学校が占領地の住民を開化させた」という趣旨で、過去の戦争の歴史を美化する発言をした。19日に地元の山口県で、右翼性向の地方有志の主催で開かれた講演会でだ。
安倍首相は10、11日に太平洋戦争の最大激戦地の一つ、パプアニューギニアを訪問したことを話題にし、マイケル・ソマレ初代首相と交わした対話を紹介した。
「最大激戦地だったウェアクを訪問したところ、パプアニューギニア建国の父、ソマレ元首相の出迎えを受けた。親日政治家のソマレ元首相は『私が初めて学校に出合ったのは柴田学校だった』と話していた。ソマレ元首相が暮らしていた村に進駐していた日本軍の中隊の隊長が柴田中尉だった。それまでその地域に学校が全くなかった。文字も知らず本も読めなかったし、勉強というものの概念さえ知らなかったが、柴田中尉が学校をつくり、子どもたちを集めて読み書きを教えた。ソマレ首相は『柴田中尉のおかげで私の今日がある』と話していた」。
また安倍首相は「建国の父がこのような日本観、日本人観を持っていると、パプアニューギニア全体が日本のファンになったといえるだろう」「おどろくほど多くの人々が沿道に集まり、『ウェルカム』と書かれた文字を見せていた。本当に感動し、涙が出そうだった」と主張した。
こうしたストーリーを安倍首相が講演で冗長に説明したのは、戦争の郷愁に浸っている保守聴衆の情緒を意識したものとみられる。安倍首相は現職の日本首相としては初めて、11日にパプアニューギニアの日本人戦没者碑に献花したことを振り返った。そして「太陽が差す暑いジャングルの中で、家族の幸せを祈り、祖国(日本)を考えて亡くなった12万人の尊い犠牲のうえに現在の日本がある」と主張した。