午後、月桂冠会長の大倉敬一氏のインタビュー。大倉会長は京都の方なので、インタビューの場所は京都になるのかと
思っていたが、東京で行うことができた。日本酒造組合中央会の総会が東京で開かれたので上京されたという。総会会場
の如水会館は全国から集まった酒造組合の関係者でいっぱいだった。
大倉会長は、昭和2年生まれ、78歳。180cmを超える長身で大柄、脚が少し弱っているせいか、杖を離さない。一見、
怖いような印象を受けるが、話を始めると笑顔で対応してくれる。京都経済の現状、サミット誘致、日本酒の需要喚起、
国民政治協会の活動など多岐にわたって話を聞いた。
京都は1000年の都だけに、西陣織や京友禅に代表される伝統工芸が盛んなところだ。同時に、京セラやオムロン、任天堂
など最先端のIT企業が生まれたところでもある。伝統産業とIT産業がうまく調和している街が京都なのだ。また、京都は
古い街だから文化遺産や観光資源に恵まれており、海外からの観光客も後を絶たない。京都市観光協会の副会長を務めて
いる大倉会長は観光がもたらす経済効果を次のように語った。
観光は、観光施設や宿泊施設はもちろん、交通機関や飲食業、製造業に至るまで、非常に裾野の広い経済波及効果をもた
らす。観光が21世紀の京都経済を牽引する基幹産業になることは間違いない。これを踏まえ、京都市は2010年までに
年間5000万人の観光客を誘致する「5000万人観光都市・京都」を計画し、国内外との交流、国際都市としての京都のPRに
努めている。2008年のサミット誘致もその一環である。
一方、家業の日本酒はどうか。業界は需要の減少に対しさまざまな企画を試みている。そのひとつが酒造組合が推進して
いる「日本酒で乾杯推進会議」。これは日本の伝統的な食文化や伝統芸能、作法や風習の啓蒙とともに日本酒の良さを
知ってもらおうという運動だ。日本酒の持つ「国酒」としての存在価値を訴え、その役割を果たそうとしているのである。
日本酒が好きな私は、この運動を積極的に応援したい。
思っていたが、東京で行うことができた。日本酒造組合中央会の総会が東京で開かれたので上京されたという。総会会場
の如水会館は全国から集まった酒造組合の関係者でいっぱいだった。
大倉会長は、昭和2年生まれ、78歳。180cmを超える長身で大柄、脚が少し弱っているせいか、杖を離さない。一見、
怖いような印象を受けるが、話を始めると笑顔で対応してくれる。京都経済の現状、サミット誘致、日本酒の需要喚起、
国民政治協会の活動など多岐にわたって話を聞いた。
京都は1000年の都だけに、西陣織や京友禅に代表される伝統工芸が盛んなところだ。同時に、京セラやオムロン、任天堂
など最先端のIT企業が生まれたところでもある。伝統産業とIT産業がうまく調和している街が京都なのだ。また、京都は
古い街だから文化遺産や観光資源に恵まれており、海外からの観光客も後を絶たない。京都市観光協会の副会長を務めて
いる大倉会長は観光がもたらす経済効果を次のように語った。
観光は、観光施設や宿泊施設はもちろん、交通機関や飲食業、製造業に至るまで、非常に裾野の広い経済波及効果をもた
らす。観光が21世紀の京都経済を牽引する基幹産業になることは間違いない。これを踏まえ、京都市は2010年までに
年間5000万人の観光客を誘致する「5000万人観光都市・京都」を計画し、国内外との交流、国際都市としての京都のPRに
努めている。2008年のサミット誘致もその一環である。
一方、家業の日本酒はどうか。業界は需要の減少に対しさまざまな企画を試みている。そのひとつが酒造組合が推進して
いる「日本酒で乾杯推進会議」。これは日本の伝統的な食文化や伝統芸能、作法や風習の啓蒙とともに日本酒の良さを
知ってもらおうという運動だ。日本酒の持つ「国酒」としての存在価値を訴え、その役割を果たそうとしているのである。
日本酒が好きな私は、この運動を積極的に応援したい。