春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

富山大芸術文化学部の創設

2005年06月10日 | 日記
国立大学法人富山大学芸術文化学部の創設を記念した東京シンポジウム「日本の未来と、地方・芸術文化・教育」
-文化と自然の融合で-が、6月10日、東京・丸の内MY PLAZA(明治安田生命ビル)で開かれた。

高岡短期大学は、富山大学、富山医科薬科大学との再編・統合により、平成17年10月から国立大学法人富山大学
となり、高岡キャンパスには芸術文化学部が新設され、平成18年4月から学生を受け入れる。これを記念した東京
シンポジウムなのである。

私がこのシンポジウムに出席したのは職場の上司から誘われたからだ。私の勤務先の常務の学生時代の友人が高岡
短期大学の西頭徳三学長。東京開催ということで案内状が届き、私が誘われたというわけである。

パネリストは、養老孟司・東大名誉教授、安川英昭・セイコーエプソン取締役相談役、中村史郎・日産自動車常務
デザイン本部長、姉島和世・慶大教授。コーディネーターは伊東順二・長崎県美術館館長。午後3時から5時20分
までの約2時間にわたる討論だったが、パネリストのそれぞれの経験を踏まえた発言に聴衆は耳を傾けた。

西頭学長は、「日本の未来は、地方文化の再生にかかっている。しかも、その再生の鍵は、若者たちの知性と感性に
よる。そして、この感性を育むのは、地方の自然環境と伝統文化の場である。また、再生へのエネルギーを蓄えるのは、
そこに根ざした持続的な教育以外にない」と述べ、「企業、公共体、NPOなど、社会のあらゆる場で活躍する若者を
高岡キャンパスから輩出したい」と、学部創設の抱負を語った。