春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

政治献金も奥田路線継承

2005年11月11日 | 日記
今朝の日経に「政治献金も奥田路線継承」の2段見出しの囲み記事があった。奥田碩経団連会長の後任にキヤノンの
御手洗冨士夫社長が内定しているが、御手洗社長は、昨日、政治献金について「社会貢献としてやるべきだ」と述べ、
政治との関係強化を進めてきた奥田会長の路線を継承する意向を表明したという。

御手洗社長は、「小泉さんの前の利益誘導型の自民党だったら、(経団連会長は)絶対に引き受けなかった」と述べ、
小泉総理の改革路線を支持する姿勢を改めて表明。新会長の方針に関しては、「奥田さんの改革路線を継承する。
具体的には(就任する)5月に言う」と言うにとどめたという。

奥田会長は、会長就任とともに政治との関係修復に着手し、平成5年、時の平岩会長が政治献金の「斡旋中止」を行って
以来、10年間途絶えていた政治献金の「関与再開」を宣言した。再開の理由はいろいろあったと思われるが、最大の理由
は、献金の斡旋中止により政治との関係が希薄になり、意思が通じなくなったからだと言われている。

奥田会長のもと、経団連は、平成15年5月、「政策本位の政治に向けた企業・団体の寄付の促進について」を公表、
9月には10項目の「優先政策事項」に基づき政党の政策を5段階で評価し、その結果を16年1月、傘下の企業・団体に
示した。企業・団体はこれを参考に独自の判断で政治寄付を行うという仕組みをつくりあげたのである。

次期会長の御手洗社長が奥田路線を継承すると表明したこで、関係者はまずは安堵といったところだろう。