何時間かの滞在であったがあの世とこの世を股に掛けて体験したような気持ちになった。
バスの中のあの老婆は賽の河原でしゃがんでお経をあげていた。
小さな墓石の前はお菓子や人形、風車が崩れるほど積まれ、何本もの線香に抱かれていた。
「一つ積んでは父のため・・」の声は何時までも耳に残り厳粛な気持ちで山をおりた。
恐山は観光に行く山ではないな・・と心を戒めた。
バスの中のあの老婆は賽の河原でしゃがんでお経をあげていた。
小さな墓石の前はお菓子や人形、風車が崩れるほど積まれ、何本もの線香に抱かれていた。
「一つ積んでは父のため・・」の声は何時までも耳に残り厳粛な気持ちで山をおりた。
恐山は観光に行く山ではないな・・と心を戒めた。