バーバの極楽トンボ

さー傘壽を超えた・・今からももうひと飛び

フラワーフェスティバル

2010-05-04 15:48:29 | 原爆孤老のつぶやき・・
5月4日 
今日も初夏を通り越して真夏の暑さだ。
昨日からのお祭りで平和大通りは人の波で大変だ。
次から次と華やかな踊りの行列で賑わっている。 
60年前にこの瓦礫の土地に植えられた樹木が、半世紀以上経った今では堂々と枝葉を茂らせて天に向かって両手を差し延べている。
あの、鮮烈な洗礼を受けたにもかかわらず、大地にシッカリ根を下ろして頭上から道一杯に蠢いている人間を見下ろしている。  その大木達の叫びが聞こえる。

私はその人混みから離れて何本目かの静かな路を歩いたみた。
        
ひっそりとしたこの路の一角にブロック塀の隙間からシッカリ花を付けた草花があった。
あの公園の大木も、この隙間から開花したこの草も精一杯命を育もうとして太陽に向かって手を差しだしている。

自然の偉大さに感謝する。

私は歩き疲れて祭りの一番東側にに出た。そこは端っこなので人も少ない。  そこにはあの被爆の日、兵隊さん達を慰問するべく新劇人で結成された「さくら隊」の慰霊碑がある。
         
この祭りのために沢山のテントが並んでいる中、ここは誰も気にとめない・・・慰霊碑の存在すら知らない人達・・・なんともやるせない気持ちになるのは私だけだろうか・・・
慰霊碑はこの大通りには沢山ある。   そのどれもがこの祭りでゴミの置き場になっている。

祭りの本来の意味は何なのだろうか・・人間主題に進歩している現在人は奢りすぎているのではないだろうか・・・

それは「フェスティバル」だからこれで良いのだろうか・・・・??