望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

枯野に思いのせて 美波町

2014-11-17 11:46:11 | ささやき


「阿南市 海部郡の境界にそびえる後世山 南側よりの景観」

 阿南市南西部 後世山 矢筈山と連なる山地
 
山地の南西斜面は海部郡美波町大戸 

大戸から赤松まで続く山間部 自然豊な森林 清らかな谷川に猪 鹿 猿 野鳥 あらゆる生き物の宝庫

       
        「柴小屋 南天 手水鉢 百姓家」

昭和初期 中期の百姓家 茅葺き屋根の住居
土そのままの庭に丸いわら打ち石 

庭の片隅に柴小屋 南天 手水鉢 「美波町の山中 時間が止まったかのような錯覚」

「百姓家 建築時の姿のまま (童謡 赤トンボ)の情感 山村風景 」
今 集落の百姓家に住まう人々は年老いた父母たち

百姓家を真摯に見つめると 年老いた父母の人生 巣だった子供たちの記憶 天に召された古人らの生きざま 映写機で投影するかの如く初冬の青空に浮かびあがる

           「枯野に思いのせて」

かろやかに優しく美波の山波 母のフトコロのように旅人を癒して幾年ぞ

雪雲の下 山緑 寒さをもろともせず緑強く

雪雲の下 凍る風 静かに舞う雪のまに一筋の陽光さして輝く枯野

陽の光あたり日はじまり 枯野に鎮座して背中の温もりに和む老父母

「我がが行方を任せるしかない百姓家の年老いた父母  天より舞う極寒にさらされても無言の枯野のように美波の山に生きる」

いとおしさは枯野越えて あた
かな光よ老父母に射し込め