望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

秋は過ぎし柿むかん

2016-10-27 17:55:54 | 思いダイヤル
徳島県那賀町相生アゲ田に秋はいく

「秋すぎし柿むかん」 

 ポツポツと柿は柿色
 柿はいまだなれど浮き世のまばら
 金木犀は大木となり空へかほる
 秋は浮き世を過ぎて柿剥かず
 
 浮き世の昔に柿は剥かれて軒のした
 浮き世の悲哀は浮き世を貫かん
 秋はもはや行き過ぎて柿くわん

 うつりゆく浮き世は大道はずしても
 自然の大道に揺らぎなし