望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

残照 あした土手

2017-07-16 21:00:51 | さみしさBOX
徳島市論田土手より津田山


                「残照」


赤黒く錆びたレール一本

錆びポロポロと剥がれ落ちる

紫色の残照に溶かされ削がれ

最後に地表に忘れてしまう


オレンジ色の残照に包容された頃

赤銅色にテカっていたレール

あの頃積まれた土手砂岩は崩れそう

あの日 オレンジ残照に背中を見せた少年は今 明日へスローに歩いていたい


日々 鋭さをます紫色の残照に

錆びてしまう最終を定めだろう


あした土手の赤銅色残照に映える

残骸でも あした土手にあろう