望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

文字だけの季節

2017-10-29 10:09:09 | さみしさBOX
徳島港 南海フェリー船体

文字だけの季節

秋から冬へむかう道端 
過酷な固さに根をはる西洋タンポポ
季節にとらわれず道端に蔓延る西洋タンポポ
春先に咲くからタンポポだった
季節が揺らいで咲かされる

下から突き上げられる
周りから攻められる
上から踏み込まれる
怨念をうかべる手段なき先住者
運命の峠へ進むしかない

季節は変容しすぎて戻せない
季節を味わう者によって
季節感は奪われてしまう