望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

春陽一刻

2020-03-04 14:58:57 | 田舎色逍遙

勝浦町 春宵一刻

春陽の人

剣を鞘に封印した翁
剣が立たず剣のない年輪
山野の青春を年輪に刻み込んだ春陽の人

翁は人間としてと語る
「山野を支配する力 知能知識は春を仮想する偽物」
人間味 樹液の様に滲み出す
自然の試練 泰然自若の境地
翁の生きざまは春宵一刻 
早春の芳香は侘しさを呈し 里山小道坂道を仄かに霞と棚引く 

春陽の人 浮世絵のワビサビを春そのものと詠う