ここ一年毎朝4時起きの4時半スタートの早朝散歩です。
コースも車道、歩道とも平坦で歩き慣れたコースで途中に周回の住宅地を3度回り歩いから団地に戻ります。
4時半スタート時は未だ団地住宅地とも暗闇です。先日の満月は見事でしたよ。
昨日スタートして5時ごろからのお話です。
1回目の周回コースの半ば頃、県道に近い歩道を歩いていたら並木の根本付近にカバンのようなものが落ちていました。
近頃は何でもポイポイと捨てられていく世の中で不思議にも思いませんで・・
只、365日ほゞ下を向いて歩いている私ですから、どんなモノでも昨日は見かけなかったものは解ります。
次第に明るくなっていく2周目はカバンが黒っぽいビジネスカバンだと解りました。
近づいて手に取って見ると、。やや新品に近いカバンはカラではないようです。
樹の根元にカバン・・捨てられたものでは無いようです。
帰宅方面に交番が有りますが、交番に届けると拾得した場所、時間とか色々と訊かれたり、立ち合いで中身を改める手続きを踏んで・・
以前の経験から「厄介な事にならならなければ良いんだが・・」今朝も充分歩いたし、かなり疲れている自分には重い気分もヒシヒシと・・
カバンを何かの都合で置き忘れたか?落とし主は困っているかも知れない?3周目私は思い切ってカバンを片手に持って交番までヨタヨタと歩き始めました。
・・見慣れた交番にたどり着くと・・
交番前にはこの時間に警察の車が1台止まっていて、中には巡査が3人位いました・・
カバンと飲みかけのペットボトルを持って入り口までやっと辿り着いた私を中年の巡査が自動ドアですが中から開けてくれました。
手に持ったカバンを巡査に差し出すようカウンターに置きますと・・
も一人男の先客が指さして・・「俺のカバンだ・・俺の・・俺の・・」
改めて若い男の姿を見た私もギョッとしました。
男性は上半身裸??なんです・・ヨボヨボの爺さんから見ればほれぼれするくらいの良い体で・・
でも夏とはいえ、朝早く交番の中で上半身裸は異様です・・
先程の巡査が私の疲れ具合を見かねて・・
カバンを拾った場所、時間、次は書類2枚に私の住所、名前、連絡先電話を記入してお役御免になりました。
「何で裸何ですか?・・」私の問いに男性は何も言いませんでしたが・・若しかしたら東南アジア系の人だったか??
先程の巡査に訊かれた「カバンを拾った、そのあたりに何か衣類のようなものは落ちていませんでしたか??」
それから15分後団地我が家にやっとたどり着いてホッと一息・・
思い返すと、これは事件?・・男性は何等かのトラブルで車の中で上半身裸にさせられて車から放り出されて・・
衣類??カバンを捨てられて・・身一つで交番に飛び込んで自分の窮状を訴えて??いた最中に私がカバンを持って入って来た・・
男性は被害者??だったらお気の毒な事で・・果たして88歳は良いことをしたのか、男性がその後どうなったか知れませんが・・
まあ、正しいことをしたのだと・・納得している所です。
エンゼルス、大谷翔平選手とも予想されていた通り、奇跡でも起きない限り・・