私の散歩コースの途中に住む柳町のKさんとは、いつからか3日に一度くらい、すれ違いの挨拶をするようになっています。
94歳の早朝散歩の大ベテランですが、両手を後ろに組んで、前向きに足取りも軽くスタスタと歩いています。
奥様も、お元気らしくKさんが毎朝、散歩の間に朝食の用意をされているようです。
やっと12月になって今朝も冷え込んで、かじかんだ手に私の奥様が昨日の内に買ってくれた小さなホッカイロを両手に張り付けてヨロヨロ歩きの私です。
「おはようございます。」
辺りが未だ暗い中で元気な声です。
考え事をしながら下を向いて歩く私に片手を挙げて挨拶をしてくれました。
お返しの挨拶のついでに私の手の甲の白いホッカイロに気付いたようなので・・
「コレ、ホッカイロですよ」
Kさんも裸の両手を前に出して見せてくれましたが手袋も勿論ホッカイロもしていない・・然し大きな掌です。
「触って見ろ・・」と言われたらしいので、慌てて手袋を外して触った掌は、がっしりとして柔らかくて、とても暖かくて(*_*)「何故??・・」
未だ自宅を出られて直後だったからか?
Kさんは両手を後ろに組んで歩いているからか?
「ほ~っ・・暖かいですね~・・」ニッコリして二人は握手をして別れましたが・・
「行ってらっしゃい」と送ったKさんの後ろ姿はとても90代の男性とは思えない程、颯爽としてしていました。
ダンディでスマートなKさん、スマホも持たず携帯用の水も持たず、飄々と歩くKさんを私はこの辺りを歩く仙人さんと呼んで尊敬しているのです。
一万歩を境に毎朝苦労している89歳は、とても仙人とは言えません。
四角いピザ?確かにピザの味ですが・・ピザと言えば丸い大きな円盤みたいなヤツと思っている??ヤッパリ俗人?89歳です。ゴチソウサマ