消費期限の長いブルーベリーの20%引きは珍しいので、ケチな私は見つけると必ず買って来ます。
昔、目に良いと言われてから、我が家では毎朝小匙一杯のブルーベリーを何十年か続けて戴いています。
この他に黒豆、煎り大豆、小魚、ナッツ、アーモンド、クルミ、ピーナッツと少量づつですが野菜サラダの後で、口に放り込むのが習慣になっています。
或る日、市内に有るブルーベリー農園が松戸市の広報に載っていました。
加工品では無い、生のブルーベリーはこの時期がシーズンの始まりの様です。
私の記憶では団地周辺にはブルーベリーの農園は有りません。
何年か前に、妻と二人で歩いた散歩道に、確かブルーベリーのの幟が立っているのを見た記憶を辿って、その辺りに探りを入れ乍ら歩いたのです。
古びて垂れ下がったブルーベリーの幟の脇に、古い自販機が一台置いて有りました!
傍らの小屋の入り口は鍵が掛かっていて、どこかに監視カメラが設置されているようです。
この辺りは金ケ作地区、我が団地から1㎞程の処でどうやら、本業は梨園農家らしい。
電気を使わない自販機は私が、昔、手掛けた自動販売機と同じく、手動式の汎用自販機(サイズの制限は有りますが何でも売れる、勿論冷凍装置等は付いていない)です。
近づいて良く見たら、どれも300円でお好みの扉が開いて商品を取り出す事が出来る。
百円専用機ですから、百円玉以外は使えません。
大きな5百円玉は、投入口でアウト、勿論釣り銭等出る訳は有りません。
改めて調べてみたら、私のポケットには5百円硬貨1枚と10円硬貨が数個、1円玉が2枚しか無い・・
自販機の中に見えるブルーベリーは新鮮そうに見えたので、1パックだけでも買いたいと思ったのですが無念残念・・
「又来るとしようか・・」ほゞ諦めた私です。
すると、丁度そこへ自転車で乗り付けたおばさんが、手慣れた様子で、投入口に百円硬貨を続けて3枚入れて、素早く中のブルーベリーのパックを一つ取り出したのです。
続けて自販機から3パックのブルーベリーを取り出したおばさんに、声を掛けて話を聞きました。
「良く買いに来るんですか?・・」
「そう・・安いし、新しいし・・他では売っていないから・・」
そうなんです、売っていないのです、確か地元のスーパーでもこの時期は未だ早いし、見掛けても輸入品のアメリカ産バカリ・・
おばさんが自転車に乗って立ち去ったあと、未練を残して自販機の傍を離れて、此処まで来た道と反対の道を通って帰りかけた私の目に・・
道路脇に清涼飲料水ペットボトルの自販機が1台設置されていたのです。
「そうだ、喉も渇いたし、5百円玉も崩せるし・」
未練の手動式自販機から自動自販機へ、ウオーター1本買って喉を潤し、再度手動式自販機で百円硬貨3枚でブルーベリー1パックの、お買い物散歩です。
朝食に新鮮大粒ブルーベリーとアメリカ産加工小粒ブルーベリーをダブルで食べた夫婦の3日間・・
始まったTVの野球中継とBS映画を見過ぎた老い老いの目も、少しは輝やきを取り戻すかも知れません。
ゴチソウサマ