先日、出雲大社に行ってきた。実は、出雲大社は伊勢神宮と似た行事があり、60年に1度「遷宮」する(ちなみに伊勢神宮は20年ごと)。本殿を建て替えるわけではないが、本殿修復の間約5年間は、ご神体が本殿にいなくなる。仮住まいに移して、その間に修復するというもの。一般ピープルがご神体を拝むことはできないため、本殿にも入れないことになる。しかし、この5年間の修復に入る前=ご神体が仮住まいに移り、工事が始まる間=本殿を一般公開することになった。前回60年前は5日間程度だったようだが、今回はのべ40日程度となり、そのラストチャンスが8月1日から17日だ。たぶん60年後(生きていれば109歳)に見ることができないため、このチャンスに本殿を拝観してきた。
数年前の発掘調査で、過去の本殿は今の約2倍の高さ(48メートル前後)あったとされているが、現在は24メートル。それでも本殿までの階段は1段が高く急傾斜だった。本殿を1週して、西南角から内部を見ることとなった。内部は撮影禁止なので写真をご覧いただけないが、塗装関係は1度も手を加えられていないとのこと。それにしては鮮やかな「八雲」が描かれていた。
ついでに、昨年出雲大社の東となりにオープンした「県立博物館」も見学する。神話の部分もあったが、多くは出土した青銅器や銅鐸などの展示や解説、地形学・歴史学的なもので勉強になった。「遷宮」なので全国から多数の見学者があり、さながら京都や奈良の博物館並みの混雑だった。
またまたついでに、バスで5分ほどのところにある「島根ワイナリー」に寄る。ここは、ワイン工場の製造過程を見学できるほか、試飲もできる。100CCほど入るコップで10種類近くのワインとノンアルコールのグレープジュースが飲み放題。しかも、佃煮・塩辛・まんじゅう・お菓子などのおみやげ品の試食も大盤振る舞いで、試食・試飲にごはん1膳あれば1食分になるほどのもの。試飲があるので、自家用車より大型バスで来る団体が多かった。