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尾道へ - お~い、さびしんぼう -

2015年09月25日 | ロケ地巡り

台風18号が東海地方へ上陸した最中、私は広島県尾道市を訪ねました。

尾道市は台風の影響がさほどなく、駅を出たときは雨すら降っていませんでした。

尾道を訪ねるのはこれで2回目。

前回は今年7月に訪ねました。

映画監督大林宣彦氏の作品の中で、この尾道を舞台にした作品が好きで、

作品に纏わるロケ地巡りを目的に、この地を訪ねたのです。

 

ただ、7月に訪ねたときは、事前のリサーチがあまり出来ておらず、

思うようにロケ地を回ることが出来ませんでした。

今回はその反省を生かし、しっかりとリサーチしての訪問なのです。

早速、iPhoneを片手にJR尾道駅北口から意気揚々とスタート。

とあるサイトのロケ地マップを見て歩いていますと、

いきなり長い階段のある場所へたどり着きました。

駅からすぐの場所です。

いきなりかぁ!と思いつつ登り始めましたが・・・。

 

登りきったところにロケ現場と思われる場所が無い。

周辺の坂道や階段を上がったり下がったりしながら探してみたが見当たらない・・・。

しっかりとリサーチしたつもりが、いきなり迷子に・・・(^_^;)

しかも小雨が降ってくるし・・・。

でも、こんな事で折れるような心は持ち合わせていません。

今回は時間がたっぷりあるので、迷子を楽しむつもりです。(^_^)v

しかし、なんですね・・・よくある事なんですが、私のリサーチほど、当てにならないものはない・・・(^_^;)

 

結構高いところまで登って来たが、とりあえず下る事にしました。

まずは映画「さびしんぼう」で主人公井上ヒロキ(尾美としのり)の住居となっていた、

西願寺へ向かう事にしました。

映画「さびしんぼう」は、大林宣彦監督の作品の中でも、「転校生」に次いで好きな作品です。

ストーリーは↓↓こちらをご覧下さい。

『写真を趣味とする高校生の井上ヒロキは、名前も知らぬ他校の美少女(橘百合子)を
「さびしんぼう」と呼び、憧れていた。
そんなある日、友人ふたりと共に家である寺の本堂を掃除したのだが、
母の古い写真の束をうっかり散乱させてしまう。
その直後、ヒロキの前に突然、ピエロのような白塗りメイクとオーバーオールの奇妙な少女が、
散乱した写真から抜け出たように現れた。
突然現れて、何処へともなく消える彼女が名乗る名前も、なんと「さびしんぼう」! 

ある日のこと、百合子は通学の自転車が壊れ難儀していた。
それを助けたことをきっかけに、
ヒロキは憧れの君である「さびしんぼう」とも知り合うことが出来た。
ふたりの「さびしんぼう」とヒロキが尾道の町を舞台に織り成す、
懐かしくも悲しい初恋の物語である。』(Wikipediaより抜粋)

作品中に出てくる「さびしんぼう」という名の、変てこな女の子(富田靖子)の存在が良い。

ちなみにこの作品で、女優の富田靖子さんは、橘百合子役とさびしんぼう役の二役をされています。

↓↓富田靖子さん扮する「さびしんぼう」

 

「人を恋することは、とっても寂しいから、だから私はさびしんぼう。」

「でも、寂しくなんか無い人より、私はずっと幸せよ」

上の台詞はさびしんぼうの言った言葉です。

私は上の台詞を何度も聴きたくて、この作品を幾度も鑑賞しました。

良い映画には、必ず良い台詞があります。

映画「カサブランカ」なんて名台詞の宝庫ですよね。

「君の瞳に乾杯! 」

「昨日の夜はどこにいたの?」⇒「そんな昔のことは覚えてない」

「今夜は会える?」⇒「そんな先のことは分からない」

ハンフリー・ボガートが本当にかっこよかったです。

話がそれたので戻します。

iPhoneのナビを頼りに私は西願寺を目指しました。

そして20分ほど歩いたところで、またもや目の前に長い階段が・・・。

 

この階段を登りきったところに西願寺があります。

なかなかの階段・・・。

しかし、この長い階段を見たところで、私の心は折れません!w

この階段を登りきった時、私の気持ちは喜びに変わるものと断言出来るからです。

大きな深呼吸を1回したのち、階段を上がって行きました。

 

どんどん階段をあがりますと、目の前に西願寺が見えてきました。

今回最初にたどり着くことの出来たロケ地です。

 

上の西願寺の階段は「さびしんぼう」の中で度々登場していました。

↓↓こちらの名シーンでも使われています。

 

映画撮影時、手すりはありませんでしたが、現在は手すりが設置されています。

また、階段の上にはお寺でありながら、少し変わった石鳥居があります。

 

石鳥居を抜け、境内を見渡すと、映画とほぼ同じ風景が現われます。

作品を知っている者には、かなり感激できる風景です

 

映画「さびしんぼう」はかれこれ30年前の作品です。

ですから撮影当時、釣鐘の側に立つ小さな木が、現在は大きく成長しています。


ある方の情報によれば、この境内でご住職と出会えれば、

お寺の中を見学させて頂ける場合があるとの事。

おまけに主人公のヒロキが弾いていたピアノも見せて頂けるとか?

なので私は、しばし境内をウロウロとしていましたw

 

お寺は高台にあり、街が一望できます。

街の方を見ると、映画に出ていた風景が広がっていました。

主人公のヒロキ目線でこの風景を眺められるなんて・・・感激です。

でも、30年も経つと、いろいろと様変わりしていますね。

 

お寺の真下を覗くと、ヒロキとその友達が駆け上がってきた坂道が見えました。

些細なことではあるけれど、なんだか嬉しい・・・。

 

街の風景を楽しみながら、しばらく境内で粘っていましたが、

結局ご住職も現われず、人の気配すらなく・・・。

私はお寺をあとにする事にしました。

お寺からすぐのところにも、名シーンのロケ地となった場所があります。

主人公ヒロキと、ヒロインの橘百合子(富田靖子)が、はじめて挨拶を交わすシーンです。

 

この場所は、百合子が乗っている自転車のチェーンが外れ、

それをヒロキが助けるシーンでも有名です。

 

この道に立った時、私の頭の中は、映画の世界と現実世界が混在して、

尾道そのものがまるでファンタジーの世界にいるような気がしました。

さあ、次のところへ行こう!

次に目指したのが作品中では明海女子高校とされていた日比崎中学校です。

明海女子高校は、ヒロイン橘百合子が通う高校です。

女子高のロケ地となった中学校へは、迷うことなくたどり着くことが出来ました。

 

でも、このあと私はミスをしてしまい、大変な目に遭いました・・・(-_-;)

この続きは次回にお話させていただきます。

 



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