名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

5月の予定

2025-03-09 | 名将会

名将会、5月の予定が決まりました。

第260回 名将戦(1) 3月15日(土);R1800点以上 (R1700未満の方はご遠慮ください)

第260回 名将戦(2) 3月22日(日);R1800点以下 (R1900以上の方はご遠慮ください)

第261回 名将戦(1) 4月26日(土);R1800点以上 (R1700未満の方はご遠慮ください)

第261回 名将戦(2) 4月27日(日);R1800点以下 (R1900以上の方はご遠慮ください)

第262回 名将戦(1) 5月6日(火);R1800点以上 (R1700未満の方はご遠慮ください)

第262回 名将戦(2) 5月25日(日);R1800点以下 (R1900以上の方はご遠慮ください)

第263回 名将戦(1) 5月31日(土);R1800点以上 (R1700未満の方はご遠慮ください)

 

会場は熱田生涯学習センターに変更しています。10時開始です。

 

第16回名将研究会は3月29日(土) 9時30分開始です。1日3局、棋譜をつけてしっかり検討します。

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(52)

2025-03-08 | 基本定跡の研究

44歩型の続きで、先手の工夫です。

これまで見たように、単に46銀と出ると45歩同銀42角が難しいので、先に35歩と突き捨てます。45歩36銀35歩同銀54飛という手順でも合流しますが、35同歩46銀

45歩35銀54飛

これが後手の自慢の受けなのですが、24歩同歩46歩同歩48飛

先手は知らないと見えにくいですが、こんな攻め方をします。52金左46飛34歩44歩同銀

34銀35銀が飛銀両取りで後手有利、という所司先生の解説ですが、43銀不成46銀54銀成は互角です。それよりもAIに聞くと、44同銀同飛同飛同角41飛

この図の評価値は+392の先手有利です。横からの攻めには先手玉のほうが堅く、角が使いやすいです。43歩からの と金作りも有効でしょう。

戻って

ここは36歩の突き出しが有力な変化です。先手は26飛ではちょっと危険なので 、38飛45歩同銀56歩

33角成同桂56銀54銀

55歩の銀取りがあるのですが、すでにこの図の評価値は+814、はっきり先手有利なので、いろいろな指し方があります。解説の46歩55銀36飛・・・でもよいですし、単純に36飛55歩同銀同銀33飛成

これでも先手の駒得で有利です。64銀88角28角38竜19角成11角成

後手は歩切れが痛く、34歩からの と金作りが受かりません。攻め筋もとぼしいのです。評価値は+917、先手優勢になるだけです。

結局のところ、従来の定跡とは違う筋で先手有利になるのでした。

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(51)

2025-03-07 | 基本定跡の研究

昨日の途中図です。

32金が本手とされていますが、56歩33桂55歩45桂同歩で先手良しになりました。他の手を考えてみましょう。すぐに33桂は24歩同歩同飛と応じて

この図の評価値は+347の先手有利です。解説の51飛34銀以下はひどすぎる (先手優勢) ので45桂が最善ですが、21飛成32銀25竜

瞬間は銀損ですが、桂を取り返して44桂があります。もちろん先手有利。

戻って

82玉も解説があり、56歩33桂に55歩とされていますが、ここでも24歩同歩同飛が正しいようです。

45桂21飛成32銀11竜

少し指し手が変わりますが、この図の評価値は+236の先手良しです。

後手の最善手をAIに聞くと、

51飛56歩33桂

今度は41金にひもが付いているので24歩同歩同飛では甘いです。55歩45桂同歩33角57銀

この図の評価値は+51の互角です。とりあえずは銀と桂歩の交換で、55角や55飛は無理です。先手は46銀~56桂と指すようですが、これからの将棋です。

先手番の対振り飛車としては面白くない結果なので、何か工夫が必要です。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(50)

2025-03-06 | 基本定跡の研究

後手の工夫で、53銀の代わりに44歩を突きます。

37銀43銀46銀45歩

先手は銀をひく手もあるのでしょうけど、45同銀42角46歩

後手としては1歩損したけれど33桂~45桂がねらいです。32金56歩33桂55歩45桂

所司先生の解説では47金が本手ですが、AIに聞くと、後手は64角ではなくて33角とするのが良い手です。

意味は56金47銀45金36銀不成

後手の角が64ならば、先手は44桂を打てる (と解説がある) ところですが。この図の評価値は-225の先手良しです。

ということで

56金ではだめなので58飛と受けるのですが、57桂成同飛38銀56金29銀成

この図の評価値は-45の互角です。29成銀を攻めに使われることはないですが、駒損になります。

もっと戻って

45同歩のほうが本手なのです。後手の64角に、解説の44桂ではなくて44歩同銀56桂

これは55角44桂88角成 (単に28角成よりも得) 同玉55角66角28角成52桂成同金53歩と進み

駒の損得はほぼなくなっています。後手の攻め駒のほうが多いのですが、後手玉が薄いので、この図の評価値は+195の先手良しです。後手が金取りをどう応じるかを見てから飛を打ち込みます。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(49)

2025-03-05 | 基本定跡の研究

後手は65銀に代えて82玉

玉を囲って待つのが次善手です。先手は仕掛けのチャンスで、24歩 (同角は56歩なので) 同歩35歩同歩同銀

すぐに動きます。32飛24銀44角33歩

22飛23銀不成 (銀成よりも優る) 27歩同飛26歩

この時に26同飛が好手で、同角22銀不成

解説は44角ですが、24飛などと飛を打たれた場合は、21銀不成同飛32歩成同金34飛

両取りで返して評価値は+401の先手有利です。

戻って

44角には23飛39飛21銀不成

銀は不成で使い続けます。65銀32銀不成76銀59金寄

少し怖いところですが何もないようです。32金ならば、ひねらずに同歩成同飛成24飛成として先手有利です。

52金左77歩65銀41銀不成62金寄32歩成

駒得なので安全に指して、この図の評価値は+447の先手有利です。

結局この形は先手が指しやすいようです。

 

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(48)

2025-03-04 | 基本定跡の研究

先手の別の指し方としては

ここから82玉68金上72銀96歩94歩16歩51金左26飛62金上

所司先生の解説では24歩同歩35歩同歩同銀・・・と攻めるのですが、最善ではないようです。AIに聞くと66歩54銀35歩同歩同銀

ちょっとゆっくり攻めて、評価値は+45、先手玉の形が悪く、角も使えませんから。

また別の指し方として

65銀に35歩同歩24歩同歩35銀

すぐに攻め合うのも解説があります。56歩33角成同桂56歩同飛で先手やや不利とあるのですが、AIに聞くと46銀と受けて

この図の評価値は+268の先手良しなのです。

後手としては56歩からさばかずに54飛

2筋を受けておくほうが優ります。この図の評価値は+132です。77銀82玉66歩56歩

46銀57歩成同金56銀同金同飛

これくらいのところで、先手が指しやすいといえるかどうか。悪くはないのですが。

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(47)

2025-03-03 | 基本定跡の研究

昨日の途中図で

65銀には24歩同歩45銀と攻めるのが最善のようでしたが、所司先生の解説では77銀

一度は76銀を受けるものだとしています。ここで後手の56歩同歩同銀は損な手なのですが、68金44歩37桂と対応すると (AIによると) 35歩

35同銀57歩48金45歩

この図の評価値は+176、先手ペースですが77角成同角39銀の筋があるので厄介です。

先手の正しい受け方をAIに聞くと

56歩同歩同銀に57歩65銀37桂

素直に銀を追い返して右桂を使います。32金35歩同歩45桂51角68銀

55歩同銀33桂38飛

45桂35飛33角45飛76銀66銀

この図の評価値は+342、すでに先手有利の範囲です。次に75飛で銀を殺せるので、84歩96歩44角34歩42金77銀引

77同銀成同銀32歩97角51金

あとはどう決めるかなのですが、42角成同金44飛同歩83銀

83同玉は61角~75桂です。61玉に31角53歩72歩・・・まだ寄せきるまでは難しそうですが、後手が好んで飛び込むこともないでしょう。

ということで

後手の56歩は無理、82玉68金上72銀96歩94歩66銀76銀55銀左

所司先生の解説では本筋とされていて、この図の評価値は+112、先手ペースといえるかどうかというところです。この後の指し方もあれこれ書いてあるのですが、評価値としては互角の範囲、一局の将棋です。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(46)

2025-03-02 | 基本定跡の研究

定跡書は、所司和晴先生の「ゴキゲン中飛車本格急戦」に代わります。今の主流は「超速46銀」なのですが、それ以前の居飛車急戦が書かれています。

初手から76歩34歩26歩54歩25歩52飛48銀33角

「超速」はすぐに36歩~37銀~46銀と進めるのですが、78玉42銀58金右62玉68銀72玉

玉を少し囲ってから動き出すのが従来の指し方でした。36歩53銀37銀54銀46銀

ここで分岐するのですが、44歩は疑問手で、35歩45歩34歩44角37銀

この図の評価値は+504の先手有利です。32飛には24歩、22飛には56歩という調子で、後手は収めることができません。

戻って

65銀が本筋とされています。そこでまた分岐ですが、AIは定跡本にない最善手を示します。いきなり脱線ですが、24歩同歩45銀だと。その前に2筋を突き捨てないで45銀は言及があります。56歩とさばかれて

33角成同桂56銀同銀同歩同飛

この図の評価値は+75の互角です。46銀と受けて難しいようですが、所司先生は先手不利としています。

24歩同歩が入っていれば、45銀56歩33角成同桂56銀同銀同歩

この図の評価値は+341の先手有利です。56飛には24飛とさばき合って飛が成り込めますから。

ということで

AIの勧めるのは、65銀に24歩同歩45銀 (56歩は無理なので) 32金

34銀42角22歩

取れば43銀成なので、33歩45銀22金24飛23歩26飛

76銀35歩65銀96歩94歩37桂

32金36飛82玉66歩74銀56歩

56同歩同銀72銀67銀上

これくらいの進行で、評価値は+212、先手の作戦勝ちです。後手の端攻めは気になるのですが、95歩同歩97歩には77角、95歩同歩96歩は放置して65歩51飛68金上95香98歩、と指すようです。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(45)

2025-03-01 | 基本定跡の研究

68玉には別の問題もあります。33角と打たれたときに

受け方が悩ましいのです。77桂74歩78銀82銀86歩73銀87銀64銀78金72飛

桂頭をねらわれて先手不満とされていて、評価値は-104です。

AIに聞くと、

77桂74歩78銀82銀58金右72飛66歩

1歩捨てて受けるのだと。66同角67金33角26飛

これで評価値は+17の互角です。でも先手としてはつまりません。

また戻って

ならば角を合わせるのですが、77角には55歩78銀62銀48銀74歩58金右53銀66歩64銀67金75歩

7筋を攻められます。常用の受け方は75同歩72飛86歩75銀87銀76歩

88角42玉78金32玉77歩

これで7筋を受けて銀冠を再構築するのですが、

これくらいで一局とされていて、この図の評価値は-60です。

AIに聞くと、

75同歩72飛36歩75銀37銀

7筋の守りよりも、右銀を繰り出して3筋をねらう方が良いようです。76歩88角74飛46銀73桂56歩同歩58飛

74飛の横利きで守られたら5筋から反撃です。この図の評価値は+81

また

77角には同角成同桂74歩88銀72飛78金33銀

後手が振り飛車にこだわらなければ、こんな指し方もあります。この図の評価値は0付近の互角です。

また戻って

第3の受けは88角で、所司先生は55歩48銀31銀78玉42銀36歩53銀

後手は銀を繰り替えて中央位取りに移行し、先手は不満だと書いているのですが、ここは24歩同歩56歩があります。

56同歩は33角成同桂24飛ですし、44銀55歩同銀37桂

こういうのは先手に都合が良すぎます。

戻って

88角には32金 (42角とかわす準備) 33角成同銀78銀

これくらいが相場のようで、評価値は+128

33角には88角で対抗できるようです。

これで先手から角を交換する形は終わりです。「丸山ワクチン」が一番良さそうですが、ちょっと新しい指し方を覚えておきましょう。1手損するので、先手が指しやすくなるには時間がかかりますが。

後手としては中飛車のままだと32金を強いられて2筋の歩交換を許すのが不満です。向かい飛車に転じるのは53の空間が負担です。全般に先手玉のほうが堅くなりやすいのですが、居飛車穴熊を相手にするよりは気が楽だということはあるでしょう。

 

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