本日公開、『カルテット!~人生のオペラハウス~』
いつもの寄り道ではない映画鑑賞でした。
ダスティン・ホフマンの初監督作だそうです。
第一線を退いた音楽家たちが生活している「ビーチャム・ハウス」は
ホーム存続の危機に… そのためにもコンサートを成功させなければと
仲間たちは練習を続けていました。
そこへ新しい住人が加わり、何だかんだあっても『カルテット』は
美しく流れていきます。
「ビーチャム・ハウス」にはモデルになる場所があるそうで、
世界でただ一つ、音楽家のための老人ホーム『音楽家のための憩いの家』といって、
作曲家ジュゼッペ・ヴェルディがミラノに残した建物だそうです。
数々のオペラを作曲し名声を得たヴェルディが、
「音楽仲間たちが最後まで尊厳を保てるように」との思いで
晩年私財を投じて施設を建設したのだそうです。
ヴェルディの死後、1902年に施設の利用が始まったとか…
今も、かつて名声を浴びていた名演奏家たちが住んでいて、
そこには若い音大生たちも指導を受けに来ているそうです。
入居資格には
(1)一生を音楽と共に生きた人(プロの音楽家であったこと)・それを示す証明書
(2)先の条件を証明する推薦書(何通でも可)
(3)60歳以上であること(年金受給対象者)
(4)入居申請時に健康であること(体力的に自給自足できること)
(5)収入に見合った施設料を支払うこと(年金の8割を収める)とありました。
国籍に関しては特に規定はないのですが、現在入居しているのは、
全員イタリア国籍を持つ人たちだとか。
場所はミラノ市内の北西部、ヴォナロッティ広場に面した4階建て。
そこに、『ヴェルディ』は家族とともに静かに眠っています。
(調べてみましたぁ~)
今回の映画も、前に観た『喜劇 にっぽんのおばあちゃん』も
どちらも逞しい老人たちを感じます。
助け合いはあっても、依存していません。 素晴らしい
お手本にしなくては… 素敵なお年寄りを目指します(^。^)y-.。o○