あんな・こんな

観たり、聴いたり、感じたり・・・あんな・こんなを綴ります。

残すはあと1冊📚(「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ)

2025年03月10日 16時04分05秒 | 読書

『愛しさに気づかぬうちに』川口 俊和著 

 

「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ5作目

 

過去や未来に行ける喫茶店「フニクリフニクラ」 めんどくさいルールの中に、過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことはできない。ということに当てはまるお話があって「どうするの?!」と思っていたら・・・店の電話を使って会話するというもの(第一話)でした。 
この手があったか💡とホッとしました。 特別な席に座った人たちには晴れやかな気持ちになって欲しいですから・・・ 
このシリーズは時系列に沿っていないのかしら(。´・ω・)?

 

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シリーズ物はズルい📚

2025年03月06日 16時25分49秒 | 読書

『さよならも言えないうちに』川口 俊和著 「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ4作目

 

第一話で植物状態の妻に会いに行った夫(門倉)、第四話で、父に心無い言葉で別れたことで悔やんでいて過去の時間に行った娘が店を出たあと、喫茶店フニクリフニクラにかかった門倉の電話で妻の意識が奇跡的に戻ったことを知り、流と数は明るい雰囲気に包まれていました。

 

過去に戻っても現実が変わることはない。 それでも、過去から戻ってきた人たちは心がスッキリした表情になっていたようです。 
心残りが解消されたから? 一話一話に涙しながら読み終えました。

昨日5作目が届きました📮📚📬 また泣くんだろうなぁ~( ;∀;)

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不思議の世界に入れなかったぁ~📚

2025年03月04日 20時09分27秒 | 読書

『東京奇譚集』村上 春樹著 

 

以前梨木香歩の「家守奇譚」を読みましたが「奇譚感?」ちょっと違うかなぁ~ 不思議感が余り伝わって来なかったのが残念(ノω·`o)ショボーン、動植物の登場が多かった「家守奇譚」に比べて『東京奇譚集』には人間?の登場が多かったからかな? 
偶然の重なりが不思議と言えば不思議ととれるけれど、受け取り方にもよるしなぁ~ 作者の長編に挑戦する前に読んでみました。 
最後の「品川猿」で、ようやく「・・・奇譚」を感じましたが・・・猿との会話に。

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函館の「喫茶ドナドナ」にて☕⌛📚

2025年02月26日 20時57分59秒 | 読書

『思い出が消えないうちに』川口 俊和著 
今回は函館にある喫茶店・ドナドナの「ある席」で過去や未来に行った人たちのお話しでした。

 

 

 特別な席に座ったお客さん(依頼者)に特別なコーヒーを淹れることができるのは、時田家の血を引く7歳以上の女子のみと決まっていて、現在時田家の血を引き継いでいるのはユカリ(ドナドナの店主)、数(フニクラフニクラで幽霊になって特別な席にいる要の娘)、ミキ(ユカリの息子・流の娘)、幸(数の娘)の4人。 ただし、女の子を妊娠すると特別な能力はお腹の中の子供に引き継がれるので消えてしまうのです。 なので、「喫茶ドナドナ」で特別なコーヒーを淹れていたのは数の娘である幸でした。 
何故函館だったのか・・・ 説明していると長~く?なるので失礼させていただきます(>_<)

特別な席に座った4人のお話しでした。 昨夜お布団の中で読み終え一瞬で涙が溢れて(´;ω;`)ウッ…翌朝目が腫れてしまうのではないかと心配しながら眠りにつきました。 第四話「好きだ」と言えなかった青年の話でした。 
一話から登場していた「もし、明日、世界が終わるとしたら? 100の質問」の本、最終ページのあとがきに「私は思う。人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから・・・」著者 時田ユカリとあって、その本は第四話の青年玲司(喫茶ドナドナで働いたが、芸人として夢を叶えて東京で賞も獲った)が読み込んだ本のあとがきだったのです。 

コーヒーが冷めないうちにシリーズの3冊目でした。

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印象に残っていない筈でした🎦📚

2025年02月20日 22時11分52秒 | 読書

『長いお別れ』中島 京子著 
 

 映画を観たと思っていたのに内容が思い出せないっ!!! 
それもその筈、観ていなかったと言うより観逃がしていた映画だったのですから(^_-)-☆ 

認知症になった父親・東正平をめぐる妻・曜子、三人の娘と孫たち・・・ 認知症初期の頃に出会った遊園地での幼い姉妹との突然のできごと(大人が一緒でないとメリーゴーラウンドに乗れないので頼まれて妹の方をしっかり掴まえて守るように・・・)からお話が始まり、長女・茉莉の次男・タカシが学校に出て来ず遊び惚けていたことで面接を受けるために校長室で祖父が死んだことを告げ・・・話し終えて校長先生と握手を交わし部屋を出て行くところで終わっています。

 認知症になった東正平は、長く都内の中学校の先生をし校長も務め、退職後は図書館長にもなった人物でしたが、それ故に周りの人たちの戸惑いや困惑が伝わります。 10年もの間介護を続けた家族たちには「お疲れさまでした」の言葉しか浮かびません。 80歳で旅立った父親・夫の東正平はみんなに『長いお別れ』(10年かけて・・・)をしたんですね。 
「長いお別れ」とは少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかっていく認知症のことだと、タカシの面談の時に校長先生が言っていました。

また、妻や娘たちも「QOL(quality of life)」(本の中では、介護施設のスタッフの言葉として「生活の質という意味で、人生の最後のステージを自分らしい生き方で楽しんでいただきたい」と伝えています。)を理解、納得し父・夫への選択をするのでした。 頭も体も壊れてしまっているのに嫌なことは「やだ!」と、拒否だけが生の証であるように言っていた父・東正平。 自分の意思をハッキリ見せる姿を見ていたからこその家族の決断だったのでしょう。 

東家の三姉妹
長女:茉莉(海洋研究所に勤める夫の仕事でサンフランシスコ近郊のモントレーに住んでいて、高校生と小学生の男の子がいる。) 
次女:菜奈(菓子メーカーに勤める夫と、小学生の息子と暮していて、母の入院や父の介護の最中、妊娠に気付く。) 
三女:芙美(独身でフードコーディネイトの仕事に忙しくしている。)たちは、母親が目の病いで入院・手術の中、父の症状が進むにつれて起こってくる具体的な問題に直面していきます。 どこの施設に入れればいいのか、そもそも特別養護老人ホームの何処に入れるのか、費用はどうするのか等など。 

認知症が始まってから、父親はよく「帰りたい」と言っていましたが、故郷を訪れても「帰りたい」と言い、カリフォルニアの長女の家に行った時、施設に入った時、自分の家にいる時でさえ。 一体、帰りたい場所は何処だったのでしょう。

 認知症は、いつか我が身にも訪れる!?・・・100歳を目前に亡くなった母も、今にして思えば認知症の兆しがあったのかも・・・ 生前よく言っていた言葉を思い出します。 「(私が)女の子でよかった!」と。 私は一人っ子だったのと母子家庭だったから余計にそう思っていたのかな? 
母も自分の最期を自分で決めて旅立ったような気がしています。 私も母を見習って生き抜こう!

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何故か、どこか哲学的?📚

2025年02月15日 14時58分36秒 | 読書

 『回転木馬のデッド・ヒート』村上 春樹著 

~はじめに~で、「ここに収められた文章を小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗がある。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない。」と述べています。 そして作者である村上春樹は本作を小説ではなくスケッチと称していました。 
それぞれの「スケッチ」は実体験なのか、実在する人物(作者は人の話を聞くのが好きなのだとか・・・)は?と興味をそそられるのはこの作品が「短々編?」だから?

 

作者は、回転木馬(メリー・ゴーラウンド)を例えに、定まった場所を定まった速度で巡回しているだけで、何処にも行かないし、降りることも乗り換えることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。~~~それでも回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える。 そんな風に言っています。 だから?小説と言わずにスケッチと言っているのかな(。´・ω・)?

このスケッチが何かの作品に取り入れられているのかも知れませんね。 
村上春樹に初めましての「本(作品)」がこの本だったので、これは長編ものを読まなくっちゃ!です📚

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忘れてはならないもの・・・📚

2025年02月10日 21時41分05秒 | 読書

『わが心、高原にあり』野里 征彦著 

 

2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災を大船渡で経験したあと山中で自殺を図ったものの、不様に転げ落ちて負傷した僕(新沼久男)は、通りかかった老人(耕さん)に助けられ手当てを受けて共に暮らすようになり徐々に生きる術を見出していきます。 

山での暮らしは自給自足で昔ながらの慎ましい暮らしではありますが、心豊かなものでした。 過疎となっている気仙の住田にある耕さんの家での出会いはとても貴重なもので、何が大切なのか・・・考えさせられるわぁ~~~ 
話の中には国への辛辣な言葉が端々に出てきて、筆者自らも被災者であるからこその本音のようなものが見え隠れしていました。 

日本は「山国」、山の樹々を大切にすることで災害を防ぎ、水を蓄え洪水を防ぎ、水をきれいに酸素をつくる。 そして生き物たちの住処となるのですね。 ところが近頃は地球温暖化、山崩れに大洪水、住宅街に出没するようになった生き物たち、と自然を蔑ろにしてきた私たちに思い知らされている気がします。 「そろそろ気付きなさいよ、大変なことにならないうちに・・・」と言われているような気になります。

「種山高原」で耕さん、娘の佳乃、佳乃の息子・圭祐と「スターウォッチング」に出かけ、草原で「鹿踊り」の輪をつくる姿が浮かんでいました。

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時々、人目を気にしながら📚

2025年02月07日 21時34分10秒 | 読書

『この嘘がばれないうちに』川口 俊和著 

読み始めて気付きました。 これは以前観た映画『コーヒーが冷めないうちに』と同じ!!

 

喫茶店「フニクリフニクラ」のある席で過去に戻れる(未来にも行ける)、それには条件(決まりごと)があるのです。 
そして『コーヒーが冷めないうちに』シリーズとして『さよならも言えないうちに』・『やさしさを忘れぬうちに』・『愛しさに気づかぬうちに』が発表されていることも知りました。 シリーズものってズルいですよね(^_-)-☆気になって仕方がない! 
古本屋さんに行って来なくっちゃ、だけど・・・あるかなぁ~?📚 いつもの通り題名に惹かれて買った中の1冊でした。

 

  

映画でも泣きっぱなしでしたが読書中も作品ごとに泣いてしまい、その所為か珍しく夢を見てその中でも泣いていて(配役も決まっていてドラマに仕上がっていました)涙で目が覚めました(´;ω;`)ウッ… その時は俳優が誰だったのか、内容がどうだったか場面まで覚えていたのに今朝起きた時には忘れてたぁ~ あの時メモっておけばよかったのにとチョッピリ後悔しました。
この中での嘘って「愛」ある嘘なんでしょうね💞相手を思いやる!?・・・

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就活って???

2025年02月03日 13時27分11秒 | 読書

『何者・NANIMONO』 朝井リョウ著

 

 

二宮拓人(にのみやたくと):主人公として語っている。 「劇団プラネット」で活動(していた)。
烏丸ギンジ(烏丸ギンジ):主人公の友人で劇団を組んでいたが道を別ち「毒とビスケット」を立ち上げ活動している。
小早川理香(RICA KOBAYAKAWA):主人公と光太郎がルームシェアしている部屋の上の階に住んでいる。
宮本隆良(宮本隆良):理香の同棲相手。 別アカウント「備忘録」で本心・本音???を語っている。 主人公・二宮拓人(にのみやたくと)も「何者」という別のアカウントで発信している。
田名部瑞月(田名部瑞月):光太郎と交際していた。(後に交際を申し込むものの振られてしまい、主人公に同じ相手に2回も振られたと告白)
光太郎(コータロー!):主人公の同居人でバンドを組んでいる(いた)。

大学生の拓人、光太郎、瑞月、理香たちが就活に向けて対策を話し合うのですが、この場面で皆が本音を語り合うことはなく、お互い見えない牽制の仕方をしているように感じます。 それはTwitterやInstagram、Facebook、Blogでの発信でも同様で、無難な表面的な表現しかしていません。 だから?別アカウントで本音を洩らしているのでしょう。 本音と言っても総てを語っている訳でもないんだよなぁ~ 周りの人、事の方が気になって自分自身のことに目が向いていない!そんな感想を持ちました。 そして面と向かって語り合うことの大切さも・・・ 主人公が使った「何者」に不確かさというか曖昧さを感じながら、いつ「自分」に気付くのかと心配と希望をもって読み終えました。

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Beethoven's ♪-Spring Sonata-♪も聴いてみた📚

2025年01月26日 13時58分27秒 | 読書

『春のソナタ』三田 誠広著 初めましての作家さん。 
芥川賞作家だそうで、この本も古本屋さんで目にして積読状態(昨年末はスカダーシリーズにハマっていたので)でした。 

 

内容はと言いますと、「ソナタ」という題に準えてなのか、目次も第1楽章~第4楽章で区切られていました。 主人公の高校生・遠山直樹の心模様を描いたもの。 学校では、柔道部の西村、バスケットボール部を退部し受験勉強に励む開業医の息子・中島、幼馴染みの清宮真衣などと普通の高校生活を送っていて、成績も悪くなくスポーツもそこそこ?できる。 そんな直樹はピアニストの父からバイオリンを勧められ幼い頃から個人レッスンを受けていて腕前は確かなようです。 当然のように音楽大学に進学するのだろうと周りからは思われている様子。 この年頃には迷いがあって不思議はなく、色んな事に挑戦したいという気持ちが溢れていました。 そんな中、魅力ある年上の女性・早苗と出会い大人の世界へと足を踏み出しましたが、年齢の割に冷静に大人たちを見て(観察して)いました。 そんな大人たちを見る目は家庭においても同じで、両親への接し方も覚めた?ものに感じました。 母より父の方が好き。 何故なら、母は父しか見ていない、直樹の存在は見えていないのかも・・・ 両親の結婚にも問題があったからかも知れません。 母が二人の娘を残して再婚したことの結果が終盤で表れるのですが、父の生き方、選択への後悔も直樹に吐露する場面でよく判ります。 そして父の選んだ道は悲しいものでしたが、それしか無かったのかも・・・と直樹に思わせるのでした。 

秋から始まり、大学進学の時期の春で終わっています。 春は出発の季節だと思いたいです。

Beethoven's ♪-Spring Sonata-♪を聴いて本の内容を感じたいと思ったのですが・・・チョット無理でした。

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