映画鑑賞🎦 2024年12月 3本目 Total-46本 MOVIX尼崎にて・・・ 『海の沈黙』
世界的な画家・田村修三(石坂浩二)の展覧会が催されることになり、大臣を迎えて内覧で作品を観るうちに田村は自分の作品の中に贋作(本人の作品よりも遥かに素晴らしく人を魅了する作品でした)を見つけてしまいました。 報道が加熱する中、かつて天才画家として脚光を浴びたものの、ある事件を機に表舞台から姿を消した津山竜次(本木雅弘)の筆になるものではないかとの事実が判明。 そんな中、彼の元恋人で現在は田村の妻である安奈(小泉今日子)は小樽を訪れ、竜次と再会し贋作が彼の作品であることを確信して帰っていきました。
スイケン(中井貴一:竜次の番頭と名乗っていました)と、死を前にした竜次の会話が今の世の中をチョッピリ批判しているような?情けなく思っているような?感じを受けました。 「美」とは何か・・・ この映画のように絵画に限らず、高額だから?有名人の作品だから?といった基準で世間が振り回されていないでしょうか・・・そんなことに疑問を投げかけられているような内容だったようです。
竜次の最後の絵は、海で亡くなってしまった父母を迎えるための「炎」だったのです🔥 浜辺で火を焚き、父母がその灯りを頼りに帰ってくると信じていた子供の頃のことを思い出しながら仕上げた作品でした。 そして母の温もりだったのかな?