『石を放つとき』
原題:A TIME TO SCATTER STONES(SCATTERには散らす、ばら撒くといった意味もあるようです) ローレンス・ブロック著 田口 俊樹訳
📚新作+短編集(選ばれた)でした【2020年発行】📚 スカダーシリーズを読み終えて、余韻?の残っている間に読みました。
読み進むうちに内容が甦って来たり、あの背景にはこんな出来事があったんだぁ~とか・・・シリーズでは書かれて(語られて)いなかった?ことも、ちょい足しのように書かれていました。
新作では、80歳のマットが老探偵?の割には活躍していました。 本人は、かつての刑事(探偵)の勘のようなものが衰えていると感じていたようですが(ひざの痛みも抱えていましたっけ)携帯で調べごとをしていたりと現代の利器もちゃんと使いこなしていました。
私としては『グローガンの店、最後の夜(One Last Night at Grogan’s)』が印象に残りました。 マットとエレインの夫婦、ミックとクリスティンの夫婦とのグローガンの店最後の夜、それはとても「しみじみ」としたものでした。 ここで驚いたのはミックとクリスティンの歳の差が40歳!(美女と野獣?みたい)昔のミックからは想像もできない!余りの変わりように(^_-)-☆ 犯罪常習者は聖人?と言ってもいいほどになっていました。
新作には懐かしいTJの名前も・・・ 何故かゆったりした気分で読み終えました。
- 窓から外へ(Out the Window)
- バッグ・レディの死(A Candle for Bag Lady)バッグ・レディにローソクを灯していました。
- 夜明けの光の中に(By the Dawn’s Early Light)アメリカ合衆国の国歌のはじめに出てくるのですね。
- バットマンを救え(Batman’s Helpers)
- 慈悲深い死の天使(The Merciful Angel of Death)
- 夜と音楽と(The Night and The Music)
- ダヴィデを探して(Looking for David)
- レッツ・ゲット・ロスト(Let’s get Lost)「ずらかろうぜ」ってことかな?
- おかしな考えを抱くとき(A Moment of Wrong Thinking)
- ミック・バルー、何も映っていない画面を見る(Mick Ballou Looks at the Blnnk Screen)
- グローガンの店、最後の夜(One Last Night at Grogan’s)
- 石を放つとき(A Time to Scatter Stones)