今日は友人たちと鳥海山に登り、目的地の千畳ヶ原で美しい草紅葉を堪能した。絶え間ない雲の流れは辺りに様々な光と影を作り、景色も絶え間なく変化してより心に迫るものがあった。そして何より、たまにしか会えない友人たちと同じ景色を眺め、感動を共有できたことが一番の喜びだった。感謝申し上げたい。
鳥海山の火口湖である鳥海湖。地元では「鳥ノ海」と呼んで親しまれている。写真は扇子森からの眺め。どんどん雲が湧いてきて眼下の景色が見えなくなった。その瞬間、空に浮かぶ庭園にでもいるような気分になった。
上空を横切る飛行機雲。風も穏やかに、薄い雲がゆっくりと流れる。
鳥を思わせる白雲が目を引く。ふと、ルネ・マグリットの作品世界を思う。
友人のKさんと共に鳥海山へ。山は、秋の雰囲気へと誘うような静かな光景にあふれていた。道端に咲く「ミヤマアキノキリンソウ」は、その名前からも秋の訪れを感じさせてくれるし、見上げれば真っ青な空にすじ雲が流れ、風の中に確かな季節の移ろいを見たような気がした。
残雪の斜面を行く
雲に覆われる山頂
小さな草花が風に揺れ、雪解け水が足元を流れ、次から次へと雲が湧き、青い空が見え隠れする。自然の大きな懐の中に抱かれたような山旅でした。
雪解けすすむ鳥海湖
稲倉岳と象潟を望む
渓谷を彩るタニウツギ
同じ景色でも、光の加減によって一瞬で世界が変わる。雲がつくる陰影は、いつも想像力を搔き立ててくれる。