アキタコアベースの展示と、先日参加させていただいた写真幸福論の展示を無事に終えることができました。この場を借りて感謝申し上げます。気が付けばもう年度末。今日の海は春の光に包まれて柔らかな雰囲気でした。
さて、今年はすでに何度か東京に行く機会があり、気になっていた「ダニエル・ブラッシュ展-モネをめぐる金工芸」を鑑賞することができました。WEBサイトに掲載されたチラシを見て、象潟の海で見た光景がオーバーラップして見えたのがきっかけです。「モネについて考える」の連作を見たとき、見る角度によって光がうつろいで輝きが急に増したり、見えていなかったものが一瞬で見えるようになったりするその鑑賞体験が、薄暗い大海に光が注いで辺りが一瞬で黄金色に輝くような、あるいは砂浜に染み込む幾筋もの波の輝きを目にするような、海で光を追う体験と共通するものがありました。カタログの挨拶文に「この光にご自身の心を遊ばせてくださることを願う」と記されていたとおり、私はこの光に日常の海の光を重ねて心を遊ばせることができました。今は亡きダニエル・ブラッシュの「光」についてしばらく考えてみたいと思います。
ダニエル・ブラッシュ展
21_21 DESIGN SIGHT https://www.2121designsight.jp/gallery3/daniel_brush/