土門拳記念館・中庭にて / Nikon COOLPIX P5100
土門拳生誕100周年の特別企画として開催されている、
石元泰博さんの作品展 「シカゴ、シカゴ」。
この機会に是非とも拝見したいと考え、土門拳記念館へと足を運びました。
昨日はスカッとした晴天に恵まれ、雄大な鳥海山の姿が、
とても鮮明に記念館より望む事が出来ました。
さて、館内には石元さんの「シカゴ、シカゴ」の他に、
土門拳さんの「日本の美とかたち」「山王祭りと酒田の風物詩」も展覧されていました。
石元さんの「シカゴ、シカゴ」、その展示作品の中で特に印象に残っている写真は、
街に吹く風によって新聞が宙に舞っている光景の写真と、
雪の中にベッドか何かのスプリングらしき物が捨ててある光景の写真です。
写真界の重鎮とされる石元さんの作品を、私がどうこうコメントするのは
大変おこがましいとは思いますが、51点の素晴らしい展示作品の中で、
この2作品は特に惹かれるものがありました。
館内で購入した写真集の中に、その惹かれた1作品である、
新聞が宙に舞っている写真の説明が記載されていました。
それによると、この作品は「シカゴの象徴」であると記載されてありました。
シカゴはWindy city、「風の街」と言われているそうです。
なぜ、自分はこの作品を見て惹かれたのか・・・そんな事を考えてみると、
答えを出すには困難を極めるかも知れませんが、それでも追求する事で、
何か自身の心の奥底にある本質めいた想いや感情に辿り着きそうな予感がしました。
次に見た、土門さんの「日本の美とかたち」「山王祭りと酒田の風物詩」も
じっくりと堪能し、そして記念館を後にしました。
帰り道、記念館より眺めた鳥海山のその雄姿を目の当たりにするため、
五合目の鉾立まで車を走らせました。
生前、土門さんはこの場所に来て、その雄姿を眺めた事はあるのだろうか・・・と、
ふと、そんな事を考えながらデジカメにその姿を記録し、帰路に着いた次第です。
春、鳥海山(五合目鉾立より) / Nikon COOLPIX P5100