今年もさまざまな出来事がありました。その中にあって、今日もこうして海を前に立つことができるというのはとてもありがたく、感謝の一言につきます。そして、いよいよ来年の2月11日(土)からはリアス・アーク美術館での個展が始まります。「N.E.blood 21」と題する東北・北海道在住若手作家を紹介するシリーズ企画として、展示の機会をいただきました。これまでの思いをたずさえ、写真をとおして、気仙沼地域の皆さまと対話ができるのかを見極めたいという気持ちでおります。さて、2022年最後の記事は、いつもの場所、象潟の海辺で撮影したセルフポートレートです。雲の流れがはやく、光は目まぐるしく変化して荒れる海を輝かせます。刻一刻と世界が別の世界へと変わっていくような印象を抱かせる景色がありました。明日はどんな海の世界が広がり、どんな世界観をフィルム1コマに収められるのか。そんなつたなくも大事にしている考えを記して一年の締め括りといたします。どうもありがとうございました。来る年もよろしくお願い申し上げます。