海辺にひとつ / FUJICHROME Velvia 100
炎天下、海辺を歩きながらのスナップ。
見渡せば真っ青な空と海が広がり、
足元を見れば、輝く砂や植物達の姿がありました。
焼けるような砂浜、途切れる事なく流れる汗、まさに夏を象徴する空間でありました。
海辺にひとつ / FUJICHROME Velvia 100
炎天下、海辺を歩きながらのスナップ。
見渡せば真っ青な空と海が広がり、
足元を見れば、輝く砂や植物達の姿がありました。
焼けるような砂浜、途切れる事なく流れる汗、まさに夏を象徴する空間でありました。
集まる牛 / FUJICHROME PROVIA 100F
仁賀保高原に広がる土田牧場。
鳥海山と日本海を一望出来るこの場所には、
休日ともなると、多くの方々が訪れ賑わいを見せている。
この日は子供と一緒に広大な牧草地内を散策。
牛を見る子供の目は、どこか恐そうな、少し恥ずかしそうな、そして嬉しそうな、
そのような気持ちを表す目の輝きであった。
遠くでむしゃむしゃと草を食べていたはずの牛たちが、
そんな子供の気持ちを察してか、不思議とこちら目掛けて集まって来た。
私は少しびっくりしたが、子供は興味津々ではしゃいでいた。
写真はその時の1枚。
流れ打ちつける / FUJICHROME Velvia 100F
今日の掲載写真は、元滝より下流に湧き出る鳥海伏流水。
ここ最近はずっと足を運んでいなかったので、近々行ってみようと思います。
さて、昨日は未明にものすごい雷雨に見舞われ、
ちょうど午前3時頃だったでしょうか、その割れるような雷鳴と叩くような雨音に、
思わず起こされてしまいました。
窓の外には、暗闇を裂くかのような閃光がほとばしり、
次の瞬間、天地を割るかのような響きが体に押し寄せて来ました。
久々に、激しい雷雨を目の当たりにしました。
身をゆだねる / FUJICHROME Velvia 100F
水に逆らう事なく、その流れに身をゆだねながら、
全身に苔を巡らす石の姿に、何かしら想う事が多々ありました。
自然は調和で満ちており、無限に満ちていると感じます。
近所の海辺にて(2006.11.23) / FUJICHROME Velvia 100F
今日は少し雲のかかる1日となり、午後からにわか雨もありました。
少し風もあった事から、海辺にはカイトサーフィンをする方々も見られました。
暑い日ではありましたが、標高の高い所での風は大変涼しく感じられ、
今日1日、比較的高低差のある地域を行ったり来たりしたせいもあり、
その温度差を実感する日となりました。
また、帰宅途中に見た、雲間からこぼれる光が海へ差し込む光景は、
わずか数十秒という時間ではありましたが、実に美しく素晴らしい光景でした。
色々あった1日でしたが、無事に過ごす事が出来て良かったです。
尚、掲載写真は4年前に海辺で出会った光景です。
この光景もまた、わずかな時間の中で繰り広げられた出来事でありました。
満たす光 / FUJICHROME Velvia 100
快晴の日、太陽も沈みかけた近所の海辺。
オレンジ色の光が辺りを満たします。
光の中を無邪気に駆け回る子供姿に、何かしら想う事が多々ありました。
そんな気持ちを胸に、さらに頑張って行こうと思います。
影の輝き 2005 / Kodak Professional Ektachrome Film E100VS
今日は快晴 。
暑い1日となりましたがジメジメとした感覚は薄れ、
スカッとした暑さに包まれていたように感じられました。
夕方の海辺も大変穏やかで、日没後の空に広がるグラデーションと、
海に反射するその色彩を前に、美しさと同時に崇高さを感じました。
フィルムにその光景を収める瞬間もまた、自身にとってありがたい瞬間となります。
さて、今日の掲載写真は、地元公園内に一年中住んでいるという白鳥さんの姿です。
沈みゆく太陽の輝きの中に、そのシルエットが浮かび上がります。
湖面をスイス~イと印象的でした。
今から約5年前の瞬間です。
夏空 / FUJICHROME Velvia 100
台風一過、夏空広がる13日はお墓参り。
天高く湧き上がる白い雲が印象的でした。
それでも夜には雨が降り出したりと、こちらでは不安定な天候が続くお盆休みとなりました。
地元の夏祭りも、雨のため予定が変更になったりと色々ありましたが、
無事、夜には花火が打ち上げられ、大輪に各々想いを重ねていた事と思います。
日もだいぶ短くなり、うっすら秋の気配を感じ始めた今日この頃です。
闇に届いた光 2005 / Kodak Professional Ektachrome Film E100VS
日曜日、近所の海辺に足を運んでみると海水浴客の姿がありました。
砂浜にパラソルを立て、大人も子供一緒になって楽しく遊んでいる姿が印象的でした。
この近所の海辺は、それほど多くの海水浴客は訪れない場所である事から、
広い海岸にポツンポツンと立つパラソルと人々の姿が、
絵的にも興味を引くものがありました。
容赦なく照り付ける日差し、焼ける砂浜、青空に白雲、
そしてきらめく海の姿は、これぞ「夏」と言わんばかりの象徴的景観でありました。
さて、今日の掲載写真は、2005年2月5日撮影の冬の海。
同じ海でも夏とは対照的な景観が広がります。
お知らせ
お盆に入る都合上、ブログの更新が途絶えます事をご了承願います。
次回更新は、約1週間後(休み明け頃)の予定です。
まだまだ暑い日が続きますが、体調の方ご自愛頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
母と子の夏 / FUJICHROME Velvia 100
昨日、夜空に天の川を見ました。
久しく見ていなかった光景に感動を覚えました。
満天の星空でした。
さて、今日も朝から青空が広がります。
庭に安物のピクニックテーブルを広げ、パラソルをセットすれば、
即席の学習机に早変わりです。
夏のそよ風に吹かれながら、子供たちの勉強もはかどります。
工場裏の紫陽花 / Nikon COOLPIX P5100
この季節、至る所で見かける紫陽花。
観光客がたくさん訪れる、有名な場所に咲く紫陽花はもちろんですが、
とある工場裏に咲く紫陽花もまた、その美しさに変わりはありませんでした。
取り巻く背景に違いこそあれ、紫陽花は紫陽花そのものでした。
土門拳記念館 ・ 中庭 / Nikon COOLPIX P5100
第29回土門拳賞を受賞された、写真家・鈴木龍一郎さん。
その作品展「RyUlysses リュリシーズ」が土門拳記念館で開催されています。
そして、ギャラリートークも併せて開催され、貴重なお話を伺う事が出来ました。
◆
鈴木さんは20歳くらいの頃に、ロバート・フラハティの映画「アラン」を見て、
その舞台となったアイルランドのアラン島にどうしても行きたいと思ったそうです。
そして、実際にアイルランドへ足を運び、アラン島の地に足を踏み入れた事が、
今回の受賞作である「リュリシーズ」を生み出す事の発端となります。
基本的に人間を撮るのが好きだという鈴木さんは、
アイルランドの首都ダブリンに心惹かれ、
他のヨーロッパ諸国とは違う感覚を抱いたというそのダブリンにて、
当初35mm判で撮影を始めたとの事でありました。
しかし、撮影を重ねるうちに、
35mm判のフレームの中には入り切れない「何か」を感じたそうです。
物理的に入り切れないものよりも、精神的に入り切れないもの・・・。
鈴木さん曰く、「ダブリンは拡散していくような、外へ出ていくような、そんな感じがする。」
◆
ジェイムズ・ジョイスの小説「ユリシーズ」。
20世紀、最も重要な作家の1人と言われる、アイルランドの小説家。
聖書の次くらいに注釈書が多いのでは?と、鈴木さんがおっしゃるその小説は、
難解ではあるものの大変面白いとの事。
鈴木さんの周りでは、知っているけれども読んだ事がないという方々が
ほとんどだったそうです。
その「ユリシーズ」をテーマに、ダブリンそのものを撮りたいと鈴木さんは思います。
人や風景ではなく、ダブリンそのものを撮りたい・・・。
35mm判では入り切れない「何か」を感じていた時、とあるカメラと出会います。
富士フイルムとハッセルブラッドの共同開発で生まれた「TX-1」というパノラマカメラ。
そのパノラマカメラに出会った事で、
フレームに入り切れないと感じていた「何か」が払拭され、
求めていたものが1つになったそうです。
そして、足掛け5年くらいの撮影を得て、この「リュリシーズ」がまとまりました。
◆
この「リュリシーズ」というタイトル、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」に
鈴木さんご自身の名前「龍一郎」の「RYU」を掛けているそうで、当初、知人に
「あの、20世紀の偉大な作家の著書の名前をもじるとはえらい事やったな!?」
と言われたそうですが、「ジェイムズ・ジョイスだからこそ許される(笑)」と、
鈴木さんはおっしゃっていました。
作品展の1番最初に展示されている作品は海の写真でありました。
「ユリシーズ」の最初にも海が登場するので、
ジェイムズ・ジョイスに敬意を表する意味も込めて、
最初に海の写真をセレクトしたそうです。
そして、展示作品には全てキャプションは無し。
理由は、「自由に解釈して自由に見てほしい」との事。
「ユリシーズ」も解釈の仕方は様々あるので、その意味合いも含んでいるそうです。
◆
これらの作品は待って撮るのではなく、偶然の、行き当たりばったりの中で
シャッターを切った作品ばかりとの事でありました。
唯一、演出したのはヌードの写真1作品だけと聞きます。
偶然や行き当たりばったりの中で生まれる出会い、そしてシャッターチャンスに
巡り会うためには、とにかく「歩く」事に尽きるそうです。
また、人間の視覚の面白さというのは、パノラマカメラを使う事でより実感したとの事。
見ているようで見ていない、見ていないようで見ている・・・。
それがパノラマカメラの面白さでもあるとおっしゃっていました。
また、仕事では約9割方カラー写真であるそうですが、
こと作品撮りとなると、99.9%モノクロフィルムを使用し、
暗室作業の中でプリントを仕上げるそうです。
もちろん展示作品は全て、鈴木さんご自身によるプリントです。
1日いっぱい暗室に閉じこもってプリントしても、
気に入った作品に仕上がるのは1枚か2枚との事でありますから、
展示されているプリントを拝見するだけでも、
大変な時間と労力をつぎ込んだ事が容易に伺えました。
「暗室作業が好きなんです!」・・・そんな鈴木さんの言葉が印象的でした。
◆
最後に、今回のギャラリートーク、貴重なお話と共に素晴らしい作品を通して、
ダブリンで巡り会った行き当たりばったりの出来事、
ダブリンそのものを撮りたいという鈴木さんの想い、
そして、鈴木さんの人となりを感じさせて頂きました。
鈴木さんご自身、「写真は撮れますが、話は得意ではない。」とおっしゃっていましたが、
節目節目に笑いも誘うギャラリートークであり、
撮影の経緯も交え一つ一つご丁寧にお話を頂き、充実した時を過ごさせて頂きました。
ものごし柔らかい口調の中に、何かをやり遂げるために必要とされる信念をも
感じさせて頂いたような気がします。
御歳67歳。
作品の中には、現代に溢れる情報のようなものは一切削ぎ落とされ、
何か淡々とした日常が、極めて純粋に写し出されているように感じられました。
「撮ることは 生きること」
この鈴木さんの言葉に、全てが集約されているのだと感じます。
そんな風に私は解釈し、土門拳記念館を後にして来ました。
どうもありがとうございました。
尚、この記事はギャラリートークを基に、私が聞き取った内容で構成しております。
記載内容に誤り等がありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。