齋藤大悟 : Daigo Saito

http://blog.goo.ne.jp/sd5-photograph

RAMOギャラリー プライベートコレクターの思い

2024年09月19日 | イベント


RAMOギャラリーで新しい展覧会が始まった。プライベートコレクターによるサルバドール・ダリとポール・デルボーの二人展である。早速訪れてみるとダリの作品がギャラリーいっぱいに展示されていた。以前、東京の国立新美術館で鑑賞したときは、作品の中の世界に入り込んで何かを見る思いをしたが、今回は作品から透けて見えてくるような、人間の持つ「本能」を見る思いがした。また、コレクターである伊東さんのテキストにはダリとの出会い、そしてご自身の思いがつづられていて大きな感銘を受けた。
ギャラリーのカフェスペースにはポール・デルボーの作品が展示されていた。鑑賞しながらギャラリーオーナーの山田さんと、常設展示作家の佐々木勇さんとの美術談議に花が咲いた。コーヒーはもちろん美味しかった。
この機会、窓越しの田園風景と鳥海山を眺めながら、ぜひご鑑賞いただきたくご案内申し上げます。11月10日(日)まで。

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写真幸福論 FUJIFILM

2024年08月30日 | イベント

今年3月19日から25日まで、写真の新しい価値を体験する場として、代官山T-SITEにて「一生モノのフレーム店」が期間限定で開催されました。その様子を収めた動画がYouTubeに公開されております。それぞれの方々が抱く大切なものが写真プリントに込められることによって、心のつながりがより豊かに形成されていくのを感じます。わたくしは13名の写真家・クリエーターのひとりとして参加させていただきました。作品の展示風景も収められておりますのでぜひご覧ください。

 

 

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RAMOギャラリーで見た風景

2024年08月23日 | イベント

受付テーブルの一角


「象潟を愛した画家・星野鐵之展」が、にかほ市のRAMOギャラリーで開かれている。一ヶ月ほど会期を延長するということで新しく展示された作品があった。エントランスのそばに掛けられたその作品は穏やかな山間の風景を描いたもの。何の変哲もない風景に見えたが、じっと見ているとなぜか慣れ親しんだ地元の風景と重なっていくように思えた。どこにでもあるような風景でありながら実はどこにもなく、ただその人の心の中にこそ現れてくるような風景にも思えた。

 

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日独写真家交流 in 象潟 Germany and Japan Photographers Interaction in Kisakata

2024年08月08日 | イベント

鳥海山五合目の展望台から日本海にレンズを向けるクラウスさん
He is Klaus-san taking pictures from the fifth station of Mt. Chokai.


午後、クラウスさんとパートナーのハイクさん、そして草彅さんご夫妻をご案内し、象潟の食、文化、自然の一端を堪能していただいた。食は、老舗食堂「ブルーパーク」での美味しいオムライス(私は鳥海ラーメン)。文化は、金峰神社と奈曽の白滝を巡る修験道の歴史。自然は、清らかな元滝伏流水、雄大な奈曽渓谷、眼下に広がる日本海、そして鳥海山の雄姿である。皆さんに喜んでいただくことができて本当に良かった。写真談議に花が咲き、天候にも恵まれた。感謝申し上げたい。

In the afternoon, I showed Klaus and his pertner Heike, Mr. and Mrs. Kusanagi around my hometown Kisakata and they enjoyed food, culture and nature. Food were tasty oemlets at the restaurant called "Blue-Park" (Only I ate Chokai ramen noodles). Culture was history of Kinpo Shrine and Naso white waterfall. Nature was the clear Motodaki river-bed water, the grand Naso valley, the Japan sea from the fifth station of Mt. Chokai and Mt. Chokai showed its imposing figure. I was so happy that they were so happy to be able to interact with my hometown. Also we had a lovely conversation about photography and fortunately we had a great weather. Thank you so much.

 

 

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写真展「Flow/Glow」秋田市文化創造館

2024年08月07日 | イベント

 

 

 


秋田市とパッサウ市(ドイツ)の姉妹都市提携40周年を記念した写真展が開かれている。草彅裕さんは「Passau-川に集う-」、クラウス・ディッテさんは「秋田物語」と題して、お二人がそれぞれの都市を訪れ、両氏の視点で捉えた作品が秋田市文化創造館で一同に展示されている。
草彅さんの作品からは川と人とが関わり合う息づかいが感じられ、日常の何気ない瞬間と美しさに、水の流れがあるからこそパッサウ市が成立していることを実感した。また、草彅さんが撮影している「玉川」の光景にオーバーラップして見えてくるものもあり、水に対する鋭い視点を通して、草彅さんご自身の水への思い、その関係性、そして異文化に向き合う真摯な姿勢が伝わってくる思いがした。
クラウスさんの作品からはクラウスさんご自身の日本文化に対するリスペクトと品格が感じられた。作品に親近感を覚えたので「わびさび」について質問してみると、彼の作品作りの根底にあるものだという。さらに、14歳のときに見た黒澤明監督の「羅生門」にインスパイアされているとも。心的な部分により深くアプローチしようとする思いが、身近な秋田の光景を通して伝わってくる思いがした。
お二人の展示に、何かが交わる瞬間のかけがえのなさを思い、感銘を受けた。お二人のスピーチにもそのかけがえのなさや感謝の念があふれていた。会期は8月19日(月)まで。

 

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RAMOギャラリー 美術談議

2024年07月20日 | イベント

 

午後から激しく雨が降る。運転中は見通しが悪く、道路には至るところに大きな水たまりができていた。帰りにRAMOギャラリーに立ち寄って「星野鐵之展」を鑑賞。ギャラリーオーナーである山田さんとの美術談議に花咲く。ライティングの行き届いた展示空間は外が暗くなるにつれ雰囲気が増し、作品自体の空気感あるいは情緒がより深まって見えてくる気がした。そう見えた一因は会話の深まりにもあるのだろう。時間を作ってくださった山田さんに感謝申し上げたい。展覧会は会期が一ヶ月延長されるという。この機会にぜひご来場いただきたく改めてご案内申し上げます。

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象潟を愛した画家 星野鐵之展 RAMOギャラリー

2024年06月28日 | イベント

佐々木イサム作品・キリンの親子像(部分)

「象潟を愛した画家 星野鐵之展」が、にかほ市象潟町のRAMOギャラリーで開かれています。描かれているのは象潟を象徴的に表したものではなく、日常の営みの中に溶け込んでいるような風景です。いつも流れるように過ぎ去っていく風景の前に、ふと立ち止まらせてくれる印象を受けました。その瞬間によみがえる遠い日の記憶や心情が、自分がこの地に生まれ育ったことを強く実感させてくれる思いがしました。地元コレクターの伊東さんは言います。「先生が亡くなってから、好きだった象潟で星野展をやりたいという思いがいつしか僕の中で使命感に変わっていった…。」画家とコレクター、そして象潟の方々との交流をも描いたような展覧会。この機会にぜひご鑑賞いただきたくご案内申し上げます。あわせて、佐々木イサム作品を常設展示しておりますので重ねてご案内申し上げます。

会期:2024年6月12日(水)-8月18日(日)

場所:RAMOギャラリー(ラモカフェ)

時間:午前10時-午後4時(金曜日は午後10時まで)

休館:毎週月曜日と火曜日・7月22日-7月31日・8月10日-8月16日

お問い合わせ:電話 0184-44-2037 担当 ヤマダ

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RAMOギャラリー プライベートコレクターによるWOMAN展

2024年04月27日 | イベント

RAMOギャラリー(ラモカフェ)の展望デッキにて

RAMOギャラリーでは「プライベートコレクターによるWOMAN展」と題して、ジュル・パスキン、エルミーヌ・ダヴィット、国吉康夫らの作品が展示されています。先日は地元コレクターの方と美術談議をする機会をいただきました。収蔵作品をギャラリーに展示し、比較することによって初めて見えてくるものがあることや、作家名もタイトルも取り払って、ただ作品を前にして純粋に何を感じることができるのかということなど、話題は尽きることがありませんでした。作家の視点、コレクターの視点、そして自身の視点を行き来しながら鑑賞できたように思い、いずれの視点にも共通するであろう大切な「何ものか」の輪郭が、おぼろげながら見えてくるような気がしました。会期は5月5日(日)まで。ラモカフェの香ばしいコーヒーと共にぜひご鑑賞いただければ幸いです。

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佐々木徳朗写真展「暮らしをウツス」

2024年04月10日 | イベント

ソメイヨシノとリアス・アーク美術館


春の光を浴びて

リアス・アーク美術館では「食と地域の暮らし展 Vol.8 暮らしをウツス」と題して、佐々木徳朗さんの写真展が始まっています。徳朗(とくろう)さんは昭和10年生まれ。カメラを手に約70年にわたり地元気仙沼地域を見つめ、その土地に根ざした視点で撮影を続けられています。初日の今日は徳朗さんご本人が在廊されていて、貴重なお話を伺いながら鑑賞することができました。展示作品は記録写真としてはもちろん、効率化や利便性追求によって失われてきたものは何かと問いかけてくるような眼差しが感じられ、また、昭和、平成、令和と定点撮影された農村風景の作品からは、なぜか次代の農村風景をイメージできてしまうような気がして、少し怖いような感覚にもなりました。すべて気仙沼地域で撮影されたものでありながらどこか自分の記憶とも重なる部分があり、徳朗さんの視点を通して今は亡き祖父や祖母、父の姿を見せていただいたような気がします。会期は6月2日(日)まで。詳細はリアス・アーク美術館のホームページをご覧ください。

リアス・アーク美術館 https://rias-ark.sakura.ne.jp/2/

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FUJIFILM 「写真幸福論 一生モノのフレーム店」

2024年03月16日 | イベント


ポップアップストア「一生モノのフレーム店」のキービジュアル
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/events/10302

 

昨年8月にスタートした富士フイルムの「写真幸福論」プロジェクト。その一環として、ポップアップストア「写真幸福論 一生モノのフレーム店」が、期間限定で代官山T-SITEにオープンします。「家に、幸せの居場所をつくろう。」というコンセプトのもと、お客様に写真の新しい価値を体験いただける場として、「一生モノのフレーム店(写真を飾る)」「写真を読む」「写真と出会う」の3つの新しい写真サービスを展開します。今回、13名の写真家やクリエイターが撮影した写真プリント(A4サイズ)を購入できるサービス(写真と出会う)に参加する一人として、作品を展示・販売させていただくことになりました。この機会にぜひ写真プリントをご覧いただき、ご自宅のリビングなどに飾っていただけたら幸いです。

◆場所:代官山T-SITE GARDEN GALLERY
・イベントお知らせ → https://store.tsite.jp/daikanyama/event/t-site/39395-1959060314.html

◆日時:2024年3月19日(火)-3月25日(月)11:00-19:00 ※初日13:00 OPEN 最終日18:00 CLOSE

◆主催:富士フイルム株式会社・富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
・写真幸福論 公式WEBサイト → 
https://fujifilmmall.jp/shashin-kofukuron/      

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モジリアーニ

2024年02月17日 | イベント

土門拳記念館にて・土門拳記念室から白鳥池を望む

土門拳記念館は写真作品だけでなく館内の雰囲気にも魅了される。記念室にあるソファに座って目の前の白鳥池をじっと眺めていると瞑想するような気分になるし、企画展示室2の椅子に座って窓の外の庭園(勅使河原宏/流れ)を静かに眺めていると、展示室の空調が風の音に聞こえたり、地鳴りや海鳴りのように聞こえたりもする。先日は入館してしばらく来場者がいなかったので、いつもより長くこの極めて個人的なひとときを過ごしていたように思う。

「絵画と巡る土門拳」と題して氏の絵画作品も展示されていた。特に印象に残ったのがモディリアーニ風の作品。キャプションによると、土門拳はいつ頃からか「モジリアーニは天才だ!」と叫び出し、一流の道具をそろえて写真家業を中断して描き始めたという。作品タイトルは「Y嬢」だが、氏のお弟子さんたちはその作品を「ドモジリアーニ」と呼んだという。土門拳とお弟子さんたちの関係性を垣間見た気がした。

歴代の土門拳賞受賞者の作品から棟方志功や藤田嗣治のポートレートまで、実に多種多様で真に迫る作品を鑑賞することができた。生涯を通して何かを追求することの素晴らしさを改めて実感した。

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感謝と御礼 ギャラリーブルーホール企画展 Dialogue: with Waves

2023年12月01日 | イベント

約3ヶ月の会期で開催させていただいたギャラリーブルーホール企画展「齋藤大悟写真展 Dialogue: with Waves」は、本日、撤収・搬出作業を済ませ、全日程を無事に終えることができました。ご来場いただいた皆さまにこの場を借りて感謝と御礼を申し上げます。そして、小玉醸造株式会社・小玉真一郎社長を始め、美術史家・山本丈志さん、インテリアデザインWall&D代表・佐々木亜紀さん、関わって下さいました皆々さまにあわせて感謝と御礼を申し上げます。

それぞれの方が抱く海への思いやイメージを伺うと、共有の場としての海が見えてくるように思いますし、自分自身の中にある海の「深度」が増していくようにも思えます。深度が増すことによって、投影できる心情もより深くなるような気がします。図録のステートメントの通り、「波と風と光は私の思いに応えてくれるわけではない。悠久の時間の中で繰り返される光景に私の心情が寄り添っているだけのことだろう。」ということに尽きます。つまり私自身の寄り添い方が常に問われることになるのでしょう。そんなことを考えながら過ごした展覧会となりました。

齋藤大悟

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ギャラリーブルーホール企画展 Dialogue: with Waves 11月30日まで

2023年11月25日 | イベント

早いもので会期も残すところ僅かとなりました。ギャラリーブルーホール企画展「齋藤大悟写真展 Dialogue: with Waves」は11月30日(木)までとなっております。この機会にぜひご来場のうえご高覧賜りたくご案内を申し上げます。

◆企画展:齋藤大悟写真展「Dialogue:with Waves」

◆会 期:2023年9月2日(土)~ 11月30日(木)

◆時 間:10:00 ~ 16:45(最終入館16:00)

◆入場料:一般300円 学生100円 小学生以下無料

◆パンフレット付き入場料:一般500円 学生300円 ※なくなり次第終了。

◆休館日:臨時休館あり ※小玉醸造HPでご確認ください。https://www.kodamajozo.co.jp/blue-hole/

◆場 所:ギャラリーブルーホール(秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34-1 小玉醸造株式会社内)

◆お問い合わせ:電話018-877-5772

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パンフレット/ギャラリーブルーホール企画展「Dialogue: with Waves」

2023年10月25日 | イベント

ギャラリーブルーホール企画展「齋藤大悟写真展 Dialogue: with Waves」ではパンフレット(A4判・12頁仕様)が発行されております。美術史家の山本丈志さんにデザインをしていただき、冒頭のテキストは主催者である小玉真一郎社長、締め括りのテキストは山本丈志さんと、インテリアデザインWall&D代表の佐々木亜紀さんからご執筆をいただきました。タイトルにある「Dialogue」のとおり、携わっていただいた方々と「対話」を重ね、多大なお力添えをいただくことによってこのパンフレットが生まれました。テキストはぜひご一読いただきたいと思いますし、ご鑑賞の際の作品に対するイメージの補助線、あるいは導線にもなるかと思います。パンフレット付きの入場料は500円(学生300円)となっておりますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

◆企画展:齋藤大悟写真展「Dialogue:with Waves」

◆会 期:2023年9月2日(土)~ 11月30日(木)

◆時 間:10:00 ~ 16:45(最終入館16:00)

◆入場料:一般300円 学生100円 小学生以下無料

◆パンフレット付き入場料:一般500円 学生300円 ※なくなり次第終了。

◆休館日:臨時休館あり ※小玉醸造HPでご確認ください。https://www.kodamajozo.co.jp/blue-hole/

◆場 所:ギャラリーブルーホール(秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34-1 小玉醸造株式会社内)

◆お問い合わせ:電話018-877-5772

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ギャラリーブルーホール「Dialogue:with Waves」写真展開催1ヶ月

2023年10月02日 | イベント

開催から1ヶ月となりました。今日は午後2時過ぎまで在廊いたしました。会期は11月30日(木)まで。この機会、ぜひご来場のうえご高覧賜りたく、ひきつづきご案内申し上げます。

【ギャラリーブルーホール企画展のお知らせ】

◆企画展:齋藤大悟写真展「Dialogue:with Waves」

◆会 期:2023年9月2日(土)~ 11月30日(木)

◆時 間:10:00 ~ 16:45(最終入館16:00)

◆入場料:一般300円 学生100円 小学生以下無料

◆パンフレット付き入場料:一般500円 学生300円 ※なくなり次第終了。

◆休館日:臨時休館あり ※小玉醸造HPでご確認ください。https://www.kodamajozo.co.jp/blue-hole/

◆場 所:ギャラリーブルーホール(秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34-1 小玉醸造株式会社内)

◆お問い合わせ:電話018-877-5772

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