祈りの帆(セイル)
気仙沼湾横断橋
松の若木
小田の浜海水浴場にて
昨年につづき、気仙沼で震災の日を迎えた。元日に起こった大地震と津波のことも重なり、海を見ながら思うことが多かった。
昨日から気仙沼を訪れ、リアス・アーク美術館では「N.E.blood 21 vol.84 狩野宏明展、vol.85 只野彩佳展」を鑑賞。お二人の世界観に触れ、作品に込められた思いに感銘を受けた。つづいて常設展示を鑑賞。以前、”「事実」とは出来事ではなく、そのときの人間の感情であり、人生のつながり…”という言葉を「アレクシエーヴィチとの対話」という著書の中に見つけたことがある。東日本大震災の記録と津波の災害史を前に、その言葉が頭から離れなかった。
今回は太平洋の波のリズムを目の前で感じることができた。象潟の波はとめどなく寄せては返すイメージだが、小田の浜海水浴場で見たものは穏やかであっても波が一つで完結していて、例えるなら夜空に10号玉(大曲の花火)が一発一発打ち上がるイメージ。リズムは大きく重く、波の砕ける音は重低音のように体に響いた。