クリスマスの時期に成ると思い出すことがある。
もう10年くらい前の事ですが、かみさんと付き合い始めた頃のこと・・・
かみさんと出合ったのは夏ですが、お互いの家を行き来するようになったのは丁度今頃。
初めて、かみさんが家に泊まったのは、友人の結婚式の帰り。
酔っ払った私を、家まで送ってくれたのが始まりだ。
まぁ、かみさんも飲んでたし、バスに一緒に乗って来たってだけなんですがね。
その時、うちの父母は初めて、かみさんに会った訳だ。
私がかみさんちに泊まったのは、その翌週ぐらいのクリスマスイブ。
クリスチャンの家で育ったかみさんの家は、結構きっちりクリスマスを祝う。
かみさんの家族は、もう今は亡くなった婆ちゃんと、お母さんと、妹。
義父さんはすでに他界していた。
女の子の家に招待された事など無い私は終始テレまくり・・・
まぁ、それなり楽しくご馳走に成って就寝。
私は東京に就職して、空き部屋になってる弟の部屋で寝せてもらった。
枕が替わると中々寝られない私。
その時もやっぱりウトウトはしてもぐっすりは眠れなかった。
夜中を過ぎた頃だろうか・・・
寝てる私の枕元、って言うより足元だな。
すでに他界している、お義父さんが現れた。
私は布団に寝たままでしたが、お義父さんは、足元に膝まづいて、私に言った・・・
「いやー出張しててね。今頃帰って来ました。」
そして・・・
「娘を頼みます・・・」
それから、今に至るわけですがね。
ただの夢だと言えばそれまでですが、クリスチャンだった義父がクリスマスイブに現れた。
ただの夢とは思えない出来事でした。
10年経っても未だに鮮明に覚えています。