ダダのミシン屋日記『ジャノメミシン米沢店です』

ジャノメミシン米沢店の店長のブログです。
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センサークラフト7505

2012年06月05日 08時48分54秒 | ミシン修理
「スイッチ入っけんど、ミシンさっぱり動がねー。」
 
って、修理の依頼を受けて出かけて来ました。
 
イメージ 1
 
ジャノメのセンサークラフト7505.
 
資料に乗っていないのですが、7500が1989年6月発売で7510が1990年6月発売ですから、その間に売られていたか?
 
資料は直営店用のですから、7505は代理店向けに売られていたものか?
 
どちらにしろ、当時25万円ほどで売られていたミシンです。
 
 
電源を入れて確認しましたが、手元ランプは点くけど液晶画面やダイオードのランプも点きません。
 
電源を入れた時に、この手のコンピューターミシンはステッピングモーターなんかをリセットするために、針とか送りが『ガガッ』と動くのですが、ウンともスンとも言いません。
 
このモデルでは経験ないけど、他のコンピューターミシンでの経験からすると基板のヒューズ切れだと思うのですが・・・
 
「ヒューズが切れただけかもしれませんが、コンピューターか、他の電子部品が壊れた可能性も有る。」って事をお客様に説明しましたところ、年式も古いのでと買換えを決めて頂きました。
 
 
 
 
買い換えて頂いたので、直らなくても良いのですが、今後の勉強の為に故障の原因を探りました。
 
イメージ 2

 
サービスマニュアルにヒューズ交換は載っていなかったので、長年の勘で分解です。
 
ビスは何本抜いたか?コネクターは8本抜いて、モーターも外してやっと前カバーが外れました。
 
カバーの裏の基板ケースを外してやっと・・・
 
イメージ 3
ヒューズが入ってる基板にたどり着きました。
 

イメージ 4
 
やっぱりヒューズが切れていました。
 
新しいヒューズを付けて、これで直ったら中古で安く売れる!って思ったのですが(笑)
 
ヒューズが切れるって事は切れる原因が有るって事で・・・
 
厚い布を縫って負荷が掛かり過ぎて切れる事もありますが、他に原因がある場合は・・・
 
組み立て直して電源を入れてみましたが「ガ~~~~ッ」っと異音がするだけで上手く起動しません。
 
何度か電源を入れ直しているうちに、またヒューズが切れてしまいました。
 
異音の場所からすると、どうやら布送りのステッピングモーターが壊れているようです。
 
原因は分かったのですが、本社からもこのモデルのステッピングモーターは手に入りませんので、このミシンの修理は不可能って事に成りました。
 
がんばって作業したので、直って欲しかったのですが・・・中古で売れるから(笑)
 
残念ながらこのミシンは廃棄するしかないですなぁ・・・
 
勿体ないなー

 
コメント (11)
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