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二〇〇八年5月十一日初版 集英社新書の姜尚中著『悩む力』
ブログのお友達のお勧めでしたので読んでみました。
夏目漱石の時代感、作品を現代社会に照らしての著者の考察が面白い。
夏目漱石が読みたくなります。
特に沢山引用されているのが、松田優作と藤谷美和子主演で映画化された『それから』
『それから』の中で松田優作が演じた代助は金持ちの息子で、良い年に成っても仕事もせず、親の金で贅沢して、すねかじりのくせに言う事だけは一丁前って嫌な奴でしたが…DVD借りて来ようかな?
第六章の何のために「働く」のか
は、何度か読み返したいと思う考察で、例えば宝くじで3億当たったら、私は働かなくなるだろうか?
しばらくは働かない日も有るかもですが、働かないでのんびりした暮らしなど、直ぐに飽きてしまう気がしますな。
働くって、金を稼ぐってだけじゃ無く、働くことで誰か人の為に成る、人の役に立つことで、自分の居場所を見出す事でもあると思うのだな。
お金が有って衣食住に困らなくても、仕事が無いと自分の存在意義を見出せない・・・
私も、何日もお客さんから電話が無くて仕事が入って来ない時って、お金の心配より、何か空しさが募って来る。
世の中から自分は必要とされていない・・・
そんな不安に取りつかれて鬱々としてしまうことが有る・・・
そういう時には五木寛之の『不安の力』なのですが(笑)
姜尚中さんの夢はこれから大型バイクの免許を取ってハーレーで旅をすることなのだそうです。
私も大型バイクはもう降りてしまいましたが、またいつかおっきいバイクを買ってあちこち旅したいですな。