ミシンの糸立てが折れたので直せますか?と修理依頼を頂きました。
ブラザーさんから部品を取れば簡単じゃろ?と思いましたが、ブラザー本社ではすでに部品在庫が無いそうです。
無いと言われて諦める私ではありません(笑)
無いならこれを直すしかない!
普通の接着剤ではこの手のプラスチックはくっ付きません。
プラリペアでくっ付けて見ましたが、多分これではまたすぐ折れます。
なので接着した後にドリルで穴を開けて補強のビスを刺します。
ブラザーのこの時代の糸立て棒は細くて怖いのですが、慎重に細い穴を開けました。
これでバッチリ!
ビスが入っているところはもう折れませんが、その先をまた折っちゃったらもう知りません(笑)
この糸立て棒を替えるだけなのに全分解しないと出来ません。
分解ついでに可動部に注油しまして、ついでに余計なもの見つけてしまった(笑)
糸調節器に糸が絡んでる!
少しずつ引っ張ったり回したりしてたら取れるか?と思ったのですが取れません。
ジャノメには無い機構なのでちょっとビビりつつ・・・
これを外せば絡んだ糸は取れるじゃろ?って思ったステッピングモーター?これで糸は綺麗に取れました。
これで綺麗に縫えるように成りましたけど・・・
お客様は「16年前に買った。」とおっしゃってましたが、もっと古いんじゃ無いだろうか?
全体的フォルムは20年以上前のミッキーとかプーさんミシンに似てますし、内釜の形状もその時代の内釜です。
ステッピングモーターを使った特殊な糸調節器もこの時代のだけで最近のブラザーのミシンでも使っていない気がします。
タッチパネルの液晶もまだ綺麗で正常に動いておりますので、当分はこのままお使いいただけると思いますが・・・
次は買い替えでお願いいたします。