モーターは動くけど針が動かなくなったというミシンです。
確認しますとモーターだけが唸って動かなかったり、数針動いた後にモーターだけが唸ったりします。
前カバーの隙間から覗いて見たらモーターベルトが切れた訳でも無さそうでした。
下取り値引きして、新しい電子ミシンに買い替えて頂けたので直らなくても良いのですが、原因究明のために分解してみました。
価格が4~5万円で低価格の部類に入るミシンですがトヨタのミシンはフック止めが少なく外装パーツが外しやすくて良いです。
今までそういう故障は見たこと有りませんが、モーターのプーリーが割れた?か取付けが緩んだ?のかとも思いました。
そうでは無く、モーターベルトの山が擦り減ってしまったことが動かない原因でした。
モーターベルトを交換すれば直りますが、トヨタミシン・アイシンミシンは既にミシン事業を撤退していますので部品は手に入らないと思います。
ま、同サイズの社外品のタイミングベルトで修理も可能かとは思いますが・・・
開けた時にどこかから落ちてきたネジ。
これはどこに付いていたものだろう?
針板兼内釜止めがかなり傷だらけです。
お客様の使い方は結構荒いのかな?たまに革製品も縫ってるっておっしゃってましたから。
内釜も傷だらけでボロボロです。
ベルトは交換出来ても針板と内釜は入手できないと思います。
かなり負荷のかかる使い方をされていたと思いますが、モーターや基板が焼き付くことなくベルトが負けちゃったのですね。
正常なら安いけどパワーの有る、良いミシンだったかもしれません。
下カバーには削れたベルトの粉が・・・
一応組み立て直しましたが、これはミシン回収業者さん行きだな~。
この手の内釜はキレイなのを見つけたら取っておきますが、あまり無いですね。
けどこのミシンで革を縫うとは、お客様強者ですね(^^;
今回は目的地に到達出来なかった、ざんねん。・°°・(>_<)・°°・。
随分ご苦労されたのね〜😭
こうやって試してみることで、次に似たような事例が出た時、色々推測も出来ますものね~。
ここまで原因を究明するとは!
さすが!ミシンのプロミシン刑事ですね!
以前、通販生活か何かのカタログでトヨタミシンを見たことがある記憶です。
コンパクトで革製品も縫えていたとは凄いですね!
無理させ過ぎです~