韓国の慰安婦問題と並べてはいけませんが、日本人の先人たちがこんなに苦労されている。昨年ブラジルに行った時も「移民資料館」でもとても苦労された歴史を見てきました。しかしあまりに先人たちの苦労は知られて無くて残念な思いがします。日本政府のもっと確り海外にいる日本人に敬意を払ってほしいものです。
人強制収容から75年、トランプ大統領令に抗議も
TBS系(JNN) 2/19(日) 21:36配信
第二次世界大戦中、日系アメリカ人の強制収容を認める大統領令が署名されてから19日でちょうど75年。アメリカ・ニューヨークでは、その暗い記憶に光を当て、トランプ大統領の移民禁止令にも抗議の声をあげる動きが出ています。
ニューヨークでは18日、イスラム教徒や日系アメリカ人など100人近くがトランプ大統領による移民や難民規制の動きに反発し、デモ行進しました。
参加者は日系人収容所で着用を義務付けられていたという識別票を胸に無言で拳を突き上げ、第二次世界大戦中の日系人強制収容の歴史を繰り返すことのないように訴えました。
「カナダでも日系人は収容所に送られました。このことはまだあまり知られていません。隠されてきた歴史を知ってもらうのは大切だと思います」(カナダ生まれの日系人収容所経験者)
「当時、日系人に向けられていた批判は、白人アメリカ社会に適合していないというものだった。しかし今、特に都市部ではより多様化し、社会が寛容になっている。だから(我々のときよりも)イスラム教徒の人たちを支えることができていると思う」(コロラド州の日系人収容所経験者)
トランプ大統領は、週明けにもイスラム圏の一部の国などを対象とした入国禁止に関する新たな大統領令を発表する方針ですが、中身によっては再び入国をめぐり、空港などで混乱が起きる可能性があります。
「大多数の人が黙ったままだと、自己中心的な連中にやりたい放題のことをさせることになってしまいます。我々が団結しない限り、我々の正義は悪に敗れ去ってしまうでしょう」(イスラム教の指導者)
イスラム教の指導者は、今、声を上げなければ大変なことになると危機感をあらわにしました。
これに先立つ17日、国立アメリカ歴史博物館で日系人の強制収容の歴史を伝える特別展が始まりました。強制収容の苦い体験をもつ日系人たちは、それを命じたこの大統領令9066号とトランプ氏の大統領令を重ね合わせています。
大統領令9066号は1942年に当時のルーズベルト大統領が署名したもので、アメリカ生まれの市民を含む日系人12万人以上が各地の強制収容所に送られました。
こちらの男性は、12歳から4年間コロラドの収容所に送り込まれたボブ・フチガミさんです。
「私はまだ子どもでしたけどね。両親や兄たちはひどい目に遭いました」(ボブ・フチガミさん)
フチガミさんは、トランプ大統領による移民や難民規制の動きに強い懸念を抱いています。
「アメリカは移民の国でみな他の国から来たのに、イスラム教徒に対する行いは絶対に間違いです。我々にかつてしたように彼らを狙い撃ちすべきではない」(ボブ・フチガミさん)
展覧会を訪れていた人たちは・・・
「トランプ氏の政策は偏見と無知に基づき、物事の理解が足りません」(展覧会を訪れた人)
「強制収容所の歴史と今この国で起きていることを重ねると非常に恐ろしい」(展覧会を訪れた人)
移民国家、アメリカの汚点とされる日系人の強制収容。75年を経た今こそ、その暗い過去を見つめなおす必要があります。(19日20:08)